アチョーーーー! 全国3000万人のラーメンマンファンの諸君!! 待たせたな? あの伝説の漫画作品『闘将!! 拉麵男(たたかえ ラーメンマン)』がおよそ30年ぶりに復活するゾォォォオオオ! バンザーイ!! バンザーイ!!

かつてラーメンマンを愛するあまり、ラーメンマン仕様のヌンチャクを作ったことがある私、P.K.サンジュン。これは何とか『闘将!! 拉麵男』の復活に華を添えたい……! というわけで、私自身がラーメンマンになってみることにした。

・LOVEラーメンマン

漫画「キン肉マン」の人気キャラクター、ラーメンマンを主役に据えたスピンオフ作品、それが『闘将!! 拉麵男』だ。当時は12巻までが発売されており、実はアニメ化 & 映画化もされた人気タイトルである。

もちろん私も全巻を持っていて、ラーメンマンの父の名前が「ソーメンマン」であること、また妹の名前が「拉娘(ラーニャ)」であることなどを『闘将!! 拉麵男』で知った。弟子のシューマイも意外と強いんだよね!

その『闘将!! 拉麵男』が2021年8月18日発売の「グランドジャンプ」18号にて復活するという。なんと胸アツな情報だろう? この感動を最大限に表現するならば、私自身がなるしかあるまい、ラーメンマンに。

幸いにも現在の私は人生MAXに髪の毛が長く、ラーメンマンになれる下地はバッチリだ。問題はアニメと実写の壁──。ラーメンマンの髪型はいわゆる辮髪(べんぱつ)であるが、果たしてあれほど綺麗にラーメンマンになり切れるのだろうか?

・超強力助っ人

さて、今回ラーメンマンカットに協力してもらったのは、東京メトロ「葛西駅」から徒歩3分のところにある、美容室「Arrows(アロウズ)」だ。同店の店長、矢野森は私の小中の同級生であり、20歳すぎくらいからずっと髪を切ってもらっている。

彼は当時から絵が上手で、それこそラーメンマンの絵をノートに描いてもらったりしていた。ラーメンマンカットを任せるのに、これ以上最適な人物はおるまい。


「ラーメンマンはさすがにやったことないなぁ。でもイケると思うよ。ポイントはさ、髪の毛を残す量と三つ編みのバランスだよね。あんまり残しすぎるとラーメンマンっぽくないし、切りすぎると三つ編みが細くなっちゃう。まあ、バランス見ながらやっていきましょう」


・カット開始

というわけで、基本的には全てお任せで始まったラーメンマンカット。バランスを見つつ、およそ5年かけて伸ばした髪をバッサリと切っていく。


お次に0.4ミリのバリカンで周りの髪を片付けたら……


後はシェイバーでひたすら剃り上げ。


剃り上げ時間、実に30分──。その後、シャンプーと三つ編みを施していった。


「ラーメンマンってさ、髪の毛が微妙に立ってるんだよね。そのままだとペタッとしちゃうから、今回は針金を入れて立てるわ。あとはあれね、ラーメンマンの毛先のリボン。全て抜かりなく準備してありますよ~」


・リアルラーメンマン、誕生

さすが同じキン肉マン世代を生きてきた男。「今でも見ないでラーメンマンは書ける」と豪語していただけのことはある。そしてカット開始からおよそ1時間45分──。目の前に現れたのは……



ラーメンマンやん!


美来斗利偉・拉麵男(ビクトリー・ラーメンマン)やん!!


なんならちょっとオシャレやんッッ!!!!


そこにいたのは、想像よりも遥かにクオリティの高いラーメンマン。この髪型なら誰に聞いても「ラーメンマン」と言うに違いない。純度1000%、混じりっけなしのラーメンマンが完成してしまった。

・さらなるラーメンマンへ

髪型が完成したところで、あとはラーメンマンのもう1つの命とも言うべき「」の文字と「ヒゲ」を加えていく。わかりやすく、両方ともマジックペンで書き足してみると……!!



ラーメンマンやん!


美来斗利偉・拉麵男やん!!


やはりというべきか「中」の文字と「ヒゲ」を加えるとかなりラーメンマンっぽくはなる。ジャッキー・チェンの映画、もっと言うとプロジェクトAの大ボス「サン」っぽいことはさておき、ここにリアルラーメンマンが誕生してしまった。

・ラーメンマン、街へ

あとは街に繰り出すのみ。意外なことにラーメンマンはすんなりと新宿に受け入れられた……気がする。


道路にたたずむラーメンマン。


電車を待つラーメンマン。


ラーメンをすするラーメンマン。


煙草を吸うラーメンマン。


スタバを楽しむラーメンマン。


ラーメンをすするラーメンマン。


ラーメンにご満悦なラーメンマン。


ラーメンをすするラーメンマン。


ラーメンをすするラーメンマン。


ラーメンをすするラーメンマン。


なんと自然なラーメンマンだろう? 自分で言うのは何だが、漫画の世界からラーメンマンが飛び出してきたと言っていいハズだ。正直、想像していた100倍はラーメンマンになり切れたと自負している。

当時、ラーメンマンのことが大好きだったサンジュン少年に私はこう言ってやりたい。「お前はいつかラーメンマンになるよ」と──。ラーメンマンになったこの夏のことを私は生涯忘れない。


Ah、心に愛が無ければ


スーパーヒーローじゃないのさ


ラーメンマン


Go Fight


──完──


参考リンク:グランドジャンプ公式サイト
取材協力: Arrows(インスタグラム)
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.