クイーンズ伊勢丹には割と庶民的な福袋も売っている。
……そう言うと、「いや、知ってるって」という人だっているだろうが、一方で「ウソつけ」となる人も一定数いるように思う。
やはり伊勢丹というブランド。さらに、“クイーンズ” まで付いているのだから、どれだけ高級路線なんだと思ってしまうのも無理はない。
おまけに、クイーンズ伊勢丹は「66万円の福袋」で2023年の年末に話題になっている。
正確には『夢福袋』と呼ばれるもので、「サントリー シングルモルト ウイスキー山崎25年 700ml」と「サントリー ウイスキー響30年 700ml」のどちらか1つ、さらにワインやお肉などがついて66万円。
ネットニュースにもなったからご存知の方は多いかもしれないが、抽選制の超セレブ向け福袋である。買える人といったら、叶姉妹とか「すしざんまい」の社長くらいしか思いつかない。
私にはまったく無縁のように思ったが、だからこそ行ってみたい……という浅はかな好奇心を押さえきれなくなったので、2023年の大晦日に店舗へ向かった。
ちなみに、クイーンズ伊勢丹の公式サイトで発表されている2024年の福袋は夢福袋のみ。よって店舗に行ったところで「夢福袋」しか取り扱いっていない可能性も大きいが、もしかしたらもう少しリーズナブルなものがあったりするかも……と淡い期待を胸に入店した。すると、
安っ!
店内の撮影がNGっぽかったので写真は無いのだが、店頭には1000円台の福袋が結構並んでいるではないか。
例を挙げると、ぜんざいやお汁粉などが詰まった『あずきを楽しむ福袋(1620円)』や、お菓子がいくつか詰まった『オリジナル福袋2024(1620円)』などなど。
どれも中身が分かっているタイプで、ギャンブル要素はほぼない……が! 66万円の福袋が頭にある状態で見る1620円の福袋は落差がすごい。
いわゆるギャップ萌えで、「ネット情報で超絶高いと思ってたけど実際は全然違う」という気持ちから購入してしまう人、結構いそうな気がする。
かくいう私も、福袋コーナーにあった『力(ちから)うどんセット』を買い物カゴに入れた。
こちらも先に挙げたものと同様1620円。家に帰って開封すると……
【クイーンズ伊勢丹『力うどんセット(1620円)』の中身】
・だしのこころ(かつお出汁パック 10g ✕ 10袋)
・新潟のこがね角もち(500g)
・小豆島手延うどん(200g)
・三色やくみ
・国内産6種の雑穀 鯛だし雑穀がゆ(1人前)
・国内産もち麦・はと麦入り 鯛だし雑穀がゆ(1人前)
1袋あれば正月を5倍くらい楽に過ごせそうな内容である。だしでお雑煮作って、餅はそのまま焼いて、お雑煮にも入れて、うどんにも入れて、七草粥の代わりに雑穀がゆってところだろうか。薬味まで付いて来るのが、ありがたい。
ちなみに、クイーンズ伊勢丹の公式サイトでは『新潟のこがね角もち』が1080円で、『だしのこころ』が600円ちょい。
つまり、この2つで元が取れており、あとはタダみたいなもの。早い話が、普通にお得な福袋であった。
数量限定のようだから今も買えるかどうかわからないが、見つけたら試してみて損はない。私は来年『あずきを楽しむ福袋』も狙ってみるつもりだ。
参考リンク:クイーンズ伊勢丹「夢福袋抽選販売会」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼メインとも言える「うどん」は2食分
▼同じくメインの餅は500gもある
▼薬味はゴマ・ネギ・海苔が1つになっている
▼かつお出汁が10袋分入っている
▼「国内産もち麦・はと麦入り 鯛だし雑穀がゆ」を実際に食べてみた。優しい味わいだが、出汁はしっかり効いている。飲む機会が多い正月には特に重宝しそう