「デパートの福袋は基本的に高い」というイメージがあったからか、高島屋のオンラインサイトで見つけた『食料品総合福袋A』が税込3000円だと知ったときは「激安すぎるだろ!」とテンションが上がった。

あとで調べると、食料品系の福袋では割と普通のようだが、「掘り出し物を発見したぞぉぉおお!!」という勢いのままポチッ! 後日、届いたものを確認すべくダンボール箱を開けたら、おもてなし精神のかたまりが詰まっていたので報告したい。

最初に言っておくと、『食料品総合福袋A』は私が購入したときランキング1位だった(2021年11月時点)。新年になって商品が届いたときは他の商品が1位で、なおかつ高島屋のオンラインサイトで『食料品総合福袋A』を検索してもヒットしない。

おそらく売り切れたと思われるが、2022年1月4日時点では高島屋のオンラインサイトで似たような食品系福袋がまだ販売中。そして、以下で紹介する “傾向” は食料品総合福袋Aに限らないのではないか? という気がしている。

どういうことか、実際に開封してお見せしよう。福袋(ダンボール)のガムテープをビリビリやって開けると……


包装がバリバリ丁寧!


海苔1パックにコレですよ!


これは何かと思ったら……


バームクーヘン!


こいつは……


うどん!


あまりにも丁寧なのでこちらが恐縮してしまうが、この細やかさこそ和の心! さすがデパートの福袋! さすが高島屋!! 

となる一方で、これだけしないとクレームが来るのかな? と思わなくもない。バームクーヘンの形がちょっと崩れたら返品要求……ってことが普通にありそうで怖いぞ。


・葛藤の気配

はっきりしたことはよく分からないが、この包装から高島屋の葛藤が垣間見えるような気がした。「過剰包装が問題視されているのは百も承知ですが、ここまで丁寧にしないとクレームがヤバいんですよ」という葛藤が。

包装が甘ければ「デパートなのに雑だ」というクレームを受けるリスクが高まり、包装が過剰だったら環境保護的な観点から問題視される。どっちに行っても面倒くさい。高島屋の担当者の方はきっと大変だろうな……と思ってしまったのが正直なところである。


さて、包装にばかり注目してしまったが、福袋である以上大事なのは中身。リストに書き出してみよう。

【2022年高島屋食料品総合福袋A(3000円)の中身】


・五島軒 北の文明開化 函館男爵カレー
・赤城の国内産うどん
・横浜ロイヤルパークホテル監修 低温焼バームクーヘン
・ユタカフーズ 焼きあご入り だし取り職人
・ストー缶詰 紅ずわいかに フレーク
・多々楽達屋 生乾燥 巨峰 270g
・山本海苔店 一藻百味 味つけ海苔 3パックセット
・イチビキ 赤飯おこわ 2合用
・MON CAFE 10カップ
・池之端 酒悦 福神漬

※福袋なので中身が異なる可能性があります


各商品の価格をネットで調べると、トータルで6000円近い。同一商品がない場合は同系列の商品で計算したので正確ではないが、3000円の『食料品総合福袋A』には ほぼほぼ倍くらいの価値があると思ってよさそうだ。


・中身も丁寧すぎ

ちなみに、丁寧すぎるのは包装だけではなかったようで、中身も細かい気遣いがすごい。たとえば、カレーがあると当然のように福神漬も入っているのだが……

カレー1パックに福神漬1パック!? このカレーの量でそんなに福神漬は食えん! ……と思ってしまったのは、私があまりにもデパートの福袋に慣れていないからだろうか?

いずれにせよ、トータルとして満足度は高め。「来年も買ってみよう」と思わせるには十分な内容であった。さすが高島屋のランキング1位!


参考リンク:髙島屋のオンラインストア「髙島屋の福袋2022
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.