ファストファッションの「しまむら」は、2023年12月から「マツケンサンバ」とコラボ商品をこっそり販売していた。マツケンサンバデザインの靴下やホームソックス(ルームシューズ)を、実店舗とオンラインで取り扱っていたのである。

うっかりその波に乗り遅れた私(佐藤)は、販売開始から10日を経て店舗に行ってみた。「まだあるでしょ」くらいの気持ちでお店を訪ねたところ! ブランド力の高さを思い知ることになったのである。マツケンサンバ、そんなにかよ……

・知らなかった

「しまむら × マツケンサンバ」のコラボを、私は全然知らなかった。少なくともコラボの話はまったく身近で聞こえてこなかったし、ネットで情報を目にすることもなかった。後に調べたところ、12月2日から販売開始していた。公式Xとチラシのみで告知していたらしい。



Xの投稿内容もかなり控え目で、「レッグフェア開催中」のなかの1つに含まれている。マツケンサンバを全面に押し出した勢いのある告知にはなっていない。盛り上がっていないように見えるが、オンラインストアは速攻で完売したらしい。



・ブランド力、強い!

私は完全に周回遅れだったが、そうとは知らずにノコノコと東京・阿佐ヶ谷のお店を訪ねた。


どれだけ店内を探しまわっても見つからないので、お店の方に尋ねて売り場を確認してもらった。その結果「うちでは売り切れたみたいですね~」との答え。すでに手遅れだったのか!? 

いや、まだ在庫のある店が存在するはず! ってことで、最寄の店舗にかたっぱしから電話で問い合わせてみると……。


1軒目「売り切れです」
2軒目「うちでは初日に完売で」
3軒目「少々お待ちください……、すでに売り切れで」
4軒目「ああ、もうないですねえ」
5軒目「すでに完売でして……」


マツケンサンバ人気すぎだろ!


「マツケンサンバ2」がリリースされたのは2005年だぞ。あれから20年近く経ってるのに、いまだにその人気は衰えることをしらない。衰えるどころか、コラボショップやカフェイベントなどを繰り返して、ますます人気に拍車がかかっている。マツケンサンバのブランド力、ハンパねえ~!

もはや諦めるか……。と思いつつ、6軒目のお店に電話をすると。


6軒目「あります。ホームソックスが2足ほど」

佐藤「やった! 必ず行きますので、取り置きをお願いできますか?」

6軒目「申し訳ございません。お電話でのお取り置きはご対応しておりませんので」


マジか! 行くまでの間に売れてしまう可能性も十分にある。とにかく行かねば!



・金のスパンコール

ってことで、電車で片道約30分の府中市栄町店にやってきた。


間に合ったか!? 売り場に行って現物を見るまで安心できない。ところがこの日は編集部のオンラインミーティングの日でもあった。店に着いたのにミーティングの真っ最中で、買いに行くことができない。


やべえ、早く行かねえと。こんな時に限って、ムダ話を長々とするヤツがいるんだよ。もういいよ、その話は。わかったわかった……。


堪えかねた私は「ごめん、ちょっと抜けます」と言って、ミーティングを退室して、売り場へと急いだ。そして靴下コーナーを見ると……


あったー! コレやがな!! キラキラのホームソックス発見!


マツケンサンバのホームソックス、金のスパンコールモデルである。販売価格は税込759円だ。ラスト2足だったので、滑り込みセーフ!


いまだかつて、これほどまでにムダにゴージャスなホームソックスがあっただろうか? きっとこれから先も、コレを超えるゴージャスなルームシューズは登場しないだろう。


中はモコモコで底冷えする冬でも快適に過ごせそうだ。


裏面は滑り止めついていて、床面にしっかりフィットする。


かかとにさりげなく、「オレ!!」のタグがついている。その一言でマツケンサンバのすべてがあらわされている。そう、オレ!! だ。


ちなみにこの商品は洗濯もできるぞ。ただし、必ず洗濯ネットに入れること。それから漂白剤は使用禁止だ。


ということで、店舗在庫も僅少なので、気になる人は見つけたら即買い。それにしても、もっと大々的に宣伝してくれればいいのに。次にマツケンサンバとコラボする時は、しっかり宣伝してくださいよ、しまむらさん!


・今回訪問した店舗の情報

店名 しまむら 栄町店
住所 東京都 府中市栄町1-20-33(京王ストア2F)
時間 10:00~20:00

参考リンク:しまむら公式X
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24