その昔、コンビニで販売している衣類といえば、下着程度のものしかなかった。ワイシャツやネクタイを扱っていることもあったけど、仕立ての悪い安物ばかりと相場は決まっていた。だが、近年は違う。ファミリーマートは「コンビニエンスウェア」というブランドを立ち上げており、その質の良さから売り切れになる商品もあるのだとか。

そこで! ファミマの商品だけで全身コーディネートしてみたところ、かなり良いことがわかった。なかでも感心したのは、意外にもアレだった!

・ファミマのファッションブランド

今から8年前、編集部の中澤星児も「ファミマでコーデ」に挑んでいる。その当時は、まだブランドはなく販売商品もかなり限られていた。その時の彼の姿がコレだ。


ニットキャップ・Tシャツ・パンツ・靴下、以上4点を揃えるのが精いっぱいで、とてもじゃないが街へ繰り出せるような恰好ではなかった。遠目ならセーフ、近目ならアウトである。



コンビニエンスウェアが立ち上げられたのは2021年のことだ。最初の商品「ラインソックス」が話題を呼び、以来タオルやハンカチ、Tシャツなど少しずつ品数が増えていき、今ではひと通り揃うようになっている。私(佐藤)は今回、7~8軒回って7点の商品を購入した。


購入した商品はすべてMサイズ(ソックス25~28センチ)である。まずは、コンビニエンスウェアの定番ソックス。「チェッカー」の黒(税込429円)。


ほとんどのお店の衣類の棚の上段に、ソックスがズラリと並んでいて種類は豊富だ。最近はコラボ商品も登場していて、都内では読売ジャイアンツ、九州ではソフトバンクホークス。中国地方では広島カープのモデルがそれぞれ販売している。


続いて「ボクサーパンツ」(税込720円)。紳士パンツはボクサーのほかにトランクスもある。


それからクルーネックの「インナーTシャツ黒」(税込1200円)。Tシャツはインナーのほかにアウターもあり、それぞれ男女兼用である。


首元にさりげなくブランドロゴがあしらわれている。



4月2日に発売された、「スウェットショートパンツ黒」(税込1998円)。このほかに、綿とナイロンの混紡糸を使用したショートパンツ(黒・ベージュ)も同日に同一価格で発売されている。


意外とつくりが細かくて、腰ひもの先端にファミマカラーを施している。コンビニとはいえ、侮れないこだわりだ。


こちらは3月12日から発売された男女兼用の「ボタンダウンシャツ」(税込3990円)。


コンビニ商品としては少々高めの価格設定。だが、それにふさわしいしっかりとしたボタンを採用している。



今時季に1着あると重宝する「カーディガン」(税込2990円)。この商品の説明に「内袋に収納できる」と記載されている。何のことかな? と思ったら……。


内側に袋があった!! なんとコレ、パッカブルなのだ!


内袋に全部押し込むとこの通り! まだ朝夕肌寒く感じるので、カバンに入れておけば、いざという時に役に立ちそう。


最後に「エコリュック」(税込2189円)だ。このサコッシュの中にリュックがスッポリと収まっている。


取り出して広げると、こんな感じ。横幅30センチ × 縦幅41センチの小型リュックである。


容量20リットルの控え目な大きさではあるけど、これもまた、出先や旅行先で活躍しそうだ。



これら7点を着てみたところ、こうなりました!




我ながら半ズボンが絶望的に似合わないのが難点……。それを除けば、パッと見、コンビニで買ったとは思えないほど、デザインが良い。着心地も昔のコンビニ衣料とは比べ物にならないほど良い。パンツも靴下も質感が良くて、ユニクロにも劣らないかも


半ズボンにリュック姿が、往年のロックバンド「AC/DC」のギタリスト、アンガス・ヤングを彷彿させる。彼は半ズボンにランドセルを背負ってギターを弾いていたが……。


あらためて冒頭の中澤と比較してみよう。8年の歳月の間にファミマに革命が起きたといっても過言ではない


これでもう少し安ければ、本当にいうことなしだ。総額1万3516円はコンビニの買い物としては高額すぎた。下着やインナーは良いとしても、シャツ・カーディガン・ショートパンツがもう少し安いと買いやすいかもしれない。



いずれにしても、従来のコンビニクオリティを余裕で凌駕する質に感動した。もっとも良いと感じたのは、商品の袋である。実はこの袋、ハサミなどで切らずに開けることができる。


だから余分なゴミは出ないし、チャック付きなので再利用も可能。急な雨でびしょ濡れになったら、濡れた服はこの袋に。買った服を着て帰れば良い。シーズン終わりに袋に戻して、防虫剤と一緒にチャックを閉じてしまうこともできる。衣類の袋を再利用できるアイディアは、おそらくほかのアパレルでは思いつかないことだろう。


価格・デザイン・利便性など、さまざまな点で評価されているコンビニエンスウェア。近頃はユニクロやワークマンも頭打ちになってきているので、これからはファミマがトレンドに主流になるかも? 今後の販売商品も気になるところだ。

参考リンク:ファミリーマート
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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