先月、ポケモンGOのイベントで大阪に行ってきました。関西にはちょいちょい知り合いがいるので大阪も30回目(?)くらいだったんですが、初めてヤツの恐ろしさがわかりましたね……そう、悪名高き『梅田ダンジョン』です。

あまりに複雑な地下街を称して『梅田ダンジョン』と呼ばれていますが、ぶっちゃけ私(サンジュン)は「んもう、大阪の人は大げさなんだから~」と思っていました。まずはこの場を借りて謝罪させてください。本当にすみませんでした──。

・方向音痴じゃないのに

生れてこの方「方向音痴」と言われたことがありません。目的地は常に「だいたいあっちの方かな?」とわかっていますし、外れた記憶もほぼ皆無。冷静に考えて、どちらかと言えば「方向感覚のいい方」なんだと思います。

そんな私ですら『梅田ダンジョン』の前では雑魚同然。これまでも何度か梅田駅を利用したことはあるんですが、それは「御堂筋線に乗る」だったり「〇番出口を出る」だったので、そこまで難しくなかったんですね。

ただし、今回はポケモンGOのイベント。プレイ中は梅田ダンジョン内を彷徨うだけだったので特に支障はなかったものの、問題は誰かと待ち合わせをしているとき。私はわかりやすいよう、いつも「ポケモンセンター オーサカ」を待ち合わせ場所に指定していました。


・ひたすら辿り着けない

ポケモンセンター オーサカはJR大阪駅直結の「大丸」の13階にあります。ポケモンGOのマップ内にも「ポケモンセンター オーサカ」の目印があったので、そこが1番わかりやすいのかなー、と。……が、私自身が全ッ然ポケモンセンターに辿り着けないのです。

繰り返しますが、ポケモンセンター オーサカはJR大阪駅直結の「大丸」の13階。つまり、大阪駅か大丸に行けばいいのです。でも、辿り着けないんです。ゲーム画面上ではすぐそこにあるのに……!

もちろん私も勘で移動しているわけではありません。「大丸」もしくは「JR大阪駅」を示すサインには素直に従いました。でも、辿り着けないんです。いつの間にか「大丸」「JR大阪駅」のサインが消え、自分がどこにいるのかさえ見失っているではありませんか……!



・地上もダンジョン

さらに『梅田ダンジョン』が恐ろしいのは「地上に出ても解決するワケではない」ということ。焦って地上に出ても、信号を渡るには目的地からかなり離れる必要があったり、最悪の場合は地上ですらどこにいるのか見失ってしまうんです。

1度だけこんなことがありました。例によって辿り着く気配がないポケモンセンター。待ち合わせ時間が刻々と迫る中、しびれを切らした私は「あー、もう地上出よう!」と階段を駆け上りました。


阪急のホーム(3階)でした。


「右・左・前・後ろ」の2次元だけではなく「上・下」の3次元まで駆使して私を足止めする梅田ダンジョン。阪急のホームから電車が見えたときは、流石に泣きそうになりました。



・ワザとやっている

何度か本気で「ポケモンセンター移動してる説」が脳裏によぎりましたし、今でも梅田ダンジョンの複雑さは「ワザとやっている」と確信しています。しつこいようですが、私はどちらかと言えば「方向感覚のいい方」なんですよ?

逆に言えば梅田ダンジョンをスイスイと泳ぎ渡る大阪の人たちはマジでスゴイ!!!! 道を教えてくれた警察官や警備員さんは単なる神!!!!!!!! ポケモンGOも異常な暑さも大阪の思い出ではありますが、今回の旅で最も印象的だったのは『地獄の梅田ダンジョン』です。

それでもこの記事を読んで「サンジュンはいつも大げさだからな~」とお考えの方もいらっしゃることでしょう。マ・ジ・で! 1回行ってみ!! 現代の迷宮はゲームの中だけではありません。大阪駅や梅田駅付近は確実にラビリンス(迷宮)でした。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.