ブームの範疇にとどまらず、今や “たしなみ” の感すらあるダイエット。特にたんぱく質がこれほどまでに重要視される時代は記憶になく、多くの方が食事の際「たんぱく質がどれくらい入っているか?」を気にしていらっしゃることだろう。

そんな時代の流れに乗り、2023年9月4日、日清が『どん兵衛PRO 高たんぱく & 低糖質きつねうどん』の発売を開始する。ついに「意識が高いどん兵衛」まで発売されると思うと胸が熱いが、果たしてその仕上がりは如何に? 一足先に食べてみることにした。

・ついにどん兵衛も

国内初のたんぱく質強化カップ麺「カップヌードルPRO 高たんぱく & 低糖質」が発売されたのは2021年のこと。あれから2年、ついにどん兵衛も “PRO化” することと相成った。

昔からカップラーメンは「体によくないグルメ」の代表格とされていたが、日清によれば「カップヌードルPRO」は健康意識の高い層を中心に好評を博しているとのことで、どん兵衛も「お客さまから寄せられたご要望にお応えした」とのことである。

・たんぱく質は15グラム

その内容は「たんぱく質15グラム」「糖質30%オフ」に加え「2 / 3日分の食物繊維」を配合しているというから隙が無い。あとは通常のどん兵衛と比べて「どれほど味が追い付いているか?」が気になるところだ。

というわけで、なぜか事務所にあった『どん兵衛PRO 高たんぱく & 低糖質きつねうどん』を食べてみることに。「送ってください」などとお願いしたことは1度も無いが、通常のどん兵衛も同封されているあたり、日清の人は当サイトをわかっている。

で、作り方は通常のどん兵衛と同様で、熱湯を注いだら5分待つだけ。スープのパッケージに「たんぱく質入り粉末スープ」と記されていたので、スープを飲み切らないとたんぱく質15グラムの摂取は難しそうだ。



・違いを見つける

というわけで、いざ実食! まずはいつものどん兵衛をとことん味わい、舌にどん兵衛を記憶させる。自分で言うのは何だが、私は結構味覚の良いほう。ウマい、まずいは関係なく、味の違いがあれば一瞬で「違うな」とはわかるハズだ。

そして舌が完全にどん兵衛を覚えたところで『どん兵衛PRO』のターン。スープ・うどん・おあげに至るまで、わずかな違いも見逃さないぜ──。結果……


全く一緒でした。


例えるなら「どん兵衛」と『どん兵衛PRO』は「金さん銀さん」ではなく「金さん金さん」と申し上げて差し支えない。マナカナではなく「マナマナ」であり、立花政夫 & 和夫ではなく「政夫と政夫」だ。



・完全一致

メーカー希望小売価格はどん兵衛が税別236円、どん兵衛PROが259円なので、価格差は20円ちょい。それでいて味が全く一緒ならばどん兵衛PROを選ぶ人も多いのではないのだろうか? 日清はきちっと仕事をしておる。

とはいえ、スープ全飲みなどは気になるところはあるものの「味については全く一緒」とだけこの記事では強調しておきたい。おそらく日清の人でさえ、どちらがどん兵衛でどちらがどん兵衛PROかわからないハズだ。

というわけで、意識の高いどん兵衛『どん兵衛PRO 高たんぱく & 低糖質きつねうどん』が2023年9月4日に販売される。カップヌードルPROはコンビニなどでも普通に取り扱われているので、どん兵衛PROもそうなる可能性が高い……のかもしれない。

参考リンク:日清公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.