暑さがひと段落しつつある今日この頃。街を歩いていたところ、吉野家小川町店に全く見覚えのないメニューの垂れ幕が下がっているのを発見した。その名も「ミロトン(税込み657円)」。なんとフランスの家庭料理であるという。

吉野家にも外国料理の風が来たのか。その垂れ幕を見た時、私(中澤)は松屋のシュクメルリ鍋の流れを思い出したわけだが、広報に話を聞いてみたところ、どうやらこのメニューの裏には「あるヒットメニュー」の存在があったようだ

・店舗限定

まず、店内で改めてメニュー表を確認してみたところ、店舗・期間限定の表記を発見。日頃から数々の吉野家に遭遇しているが、見覚えがないのはそのためか。それにしても、吉野家でマイナー外国料理は珍しい。っていうか、初めて見たかもしれない。

・食べてみた

流行ってるのだろうか。試しに注文したところ見た目はカレーみたい。しかし、具は牛肉とタマネギ以外にピクルスが入っていて微妙にフランスしてる。さらに、ルーが黒めではなく赤みを帯びているのも特徴的だ。こだわりまくったケチャップみたいな色してる

食べてみたところ、その色が示すようにトマトの酸味が強い。そのため、ソース自体は日本的なトロみがあるのだが、カレーのようにもったりしてなくて、むしろサッパリしている。後味の爽やかさがこの時期に非常に合っているように感じた。

それでいて、決して単調な味ではない。なかなかどうして、コクと甘みが感じられる深い味をしていてスプーンが止まらないのだ。ココイチみたいな感じでオムミロトンとかあったら合いそう。いずれにしても、657円なら個人的にはリピートは全然ありえる味。

・なぜミロトンなのか

だが、なぜ数ある外国料理の中でミロトンなのか? いきなりフランスの家庭料理に飛んだ理由は何かあるのか。やっぱり松屋に乗っかったのか。どうなんだい! 吉野家の広報に聞いてみたところ以下の回答が返ってきた。

吉野家広報「これまで販売したハヤシライスが好評であったことからです。また、120年以上続く吉野家として新たなる食文化を創出してきた歴史を持つ商品に着目しました」


──思てたんと全然違う理由でした。確かに、吉野家がハヤシライスを販売していたことは私も知っている。ひと目見て「お!」と思うくらいのインパクトはあったので、デミグラスソース的なその見た目も覚えているが、まさかそこから派生するほどヒットしていたとは

言われてみたら、垂れ幕にも「フランスのハヤシライス」とか「元祖ハヤシライス」との文字が。知らんうちに吉野家がハヤシライス道を爆走している……!

・実験販売中

なお、『ミロトン』は8月17日から9月中旬まで関東17店舗で試験的に販売が行われ、需要などを見た後、全国販売に関して検討を進めていくとのこと。詳細な店舗に関しては実験販売の段階のため答えられないそうなので、逆に言うと近所にあったらラッキーだ。全国販売になることを願うばかり。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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