
薄暗い廊下に寝床だけが並ぶカプセルホテル。子供の頃、『美味しんぼ』かなんかでその存在を知った時は、サラリーマンの肩身の狭さを想像して泣いてしまった。狭い圧迫感が苦手な私(中澤)にとって、その時からカプセルホテルは企業戦士のブラックっぷりを象徴するものの1つとなったのである。
そんなカプセルホテルが海外ネットで話題になっていた。日本での体験を共有するYouTubeアカウント『Experience JAPAN』が投稿した動画で浅草のカプセルホテルが紹介されている。
動画には「可愛い」「素敵」「行ってみたい」とのコメントがついており、見た目は確かに綺麗。キャビンの入り口とかも和の雰囲気のデザインで外国人の注目が集まるのも頷ける。でも、カプセルホテルはカプセルホテルでしょ? 肝心の使い勝手はどうなのだろうか。
・現場
動画で紹介されていたのは『リソルポシュテル東京浅草』というホテル。調べてみたところ、一泊税込み4100円とカプセルホテルだけに宿泊費は安め。おまけに、17時の段階で普通に当日チェックインが可能だったため予約してみた。
到着時間は24時まで選べるし、会員登録なしでも予約できたし、予約段階においての使い勝手の良さは抜群だが、一体どんなところなのだろうか? さっそく現地に行ってみたところ……
めちゃめちゃ良い場所にある。浅草と言っても広いから、観光中心地からちょっと離れた場所も想定していたのだが、『リソルポシュテル東京浅草』があるのは西浅草2丁目25−1。つくばエクスプレス浅草駅の出入り口から徒歩2分くらいで、ホテル前の通りからスカイツリーが見える。
・立地は浅草観光に最強
さらには、太い通りを一本跨いだらもう浅草六区。言うまでもなく浅草寺もすぐ近くで、食べ物は寿司でも天ぷらでもうどんでも鰻でもカレーでもハンバーグでもチェーン店でも何でもござれ。
かと言って、騒がしいポイントからは太い通りを挟んでいるため、建っている場所自体は閑静な住宅街。立地は浅草観光的に最強と言えるかもしれない。
・カードキーがないと入れない
だが、カプセルホテルだ。やはり気になる中の様子。チェックインしてみたところ、耳栓がテイクフリーだった。ゲストハウスで100円で売ってたことはあるけど無料は気が利いている。
エレベーターはカードキーがないと動かない形式。エレベーターを降りると、ホールには和を感じさせる飾りが。カプセルホテルって、もっと素気ない機能のみが詰め込まれた場所のイメージだったが、ここまではちょっとこだわってるビジネスホテルみたいである。
・キャビンコーナー
とは言え、一番大事なのは機能性であることも事実。なにせ、寝る場所である。ただ、繰り返すがカプセルホテルだ。機能のみと述べたが、カプセルホテルはその機能もちょっと足りてないイメージなんだよな。
おまけに、冒頭で述べた通り、私は狭い圧迫感がある場所が苦手。したがって、今日は徹夜で寝返り祭りになることも覚悟の上だ。改めて腹をくくってキャビンがある廊下への扉をカードキーで開ける。
廊下には半円型のキャビンの入り口が並んでいた。キャビン番号のマークに浮世絵の雲を思わせる線が入っているのが洒落っ気がある。
・キャビンの中は
だが、なぜだろう? オシャレであればあるほどに不安になってくるのは。宿泊費の4100円がデザイン代で消えて機能性がスルーされている可能性がにわかに頭の中で膨れ上がる。怖い怖い怖い! おそるおそる自分のキャビンに入ってみたところ……
え?
めちゃくちゃ広い!
横幅縦幅はほぼベッドサイズだけど天井が高くて圧迫感が全然ない!! 空調もついてて涼しいのでむしろ快適まである。思てたんと違いすぎる。
・泊まってみた結果
ベッド脇には電源もUSBの挿し口もあって、空調や電気の調節も可能。もちろん、Wi-Fiも飛んでるので、記事を書いたりYoutubeを見るのも余裕だ。下手したら引きこもれるぞこれ。カプセルホテルがこんなことになっていようとは。その結果……
9時間くらい寝ちゃった。
爆睡である。気づいたら朝ちゅん。なんなら家より寝られたかもしれない。なお、トイレはキャビンのコーナーからカードキーで扉を開けた先にあるのだが、何個もあってトイレに起きた時、埋まってることがなかったのも地味に良かった。
・有名銭湯もあり
同じく、洗面所も広くシャワーもあるのだが、私は銭湯の寿湯に行ってみた。上野方向に歩いて15分くらいと近いというわけではないが、観光向けではない台東区の街並みは夜風に当たるのも悪くない景色で、飽きるというほどの距離でもない。サウナと貸しタオルセットをつけても970円だしな。
朝、ホテル前のソファで思う。「あの不安は何だったのか」と。実際泊まってみると、つまらぬ想像に怯えていたものだ。なんのことはない。洒落っ気のある見た目以上に機能性が抜群のカプセルホテルであった。自分で体験してみるって大事。現場からは以上です。
・今回紹介した店舗の情報
店名 リソルポシュテル東京浅草
住所 東京都台東区西浅草2丁目25−1
参考リンク:リソルポシュテル東京浅草
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼喫煙室は1階
▼大荷物はキーチェーンで預けることができる
▼ロビーには外貨両替機も
▼館内図はこんな感じ
▼つくばエクスプレス浅草駅の出入り口Bまで徒歩2分くらい
▼もちろん浅草寺もすぐ近く
中澤星児
























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