見たことはあるけど入ったことはない。誰にでもそういう店の1つや2つはあるものだと思う。気になるんだけどなあ……。私(中澤)にとって、そんな存在だった店が英語圏最大のネット掲示板Redditに投稿されていた。

海外のネット民がジャパニーズカレーについて「東京でどの店がオススメ?」的な質問をしているこの投稿。その中で比較的多くオススメの声があがっていたのである。中には「これ以上ないくらい幸せだった」という声も。良い機会だから行ってみよう。

・都内でもチラホラ

私がこの店の存在を知ったキッカケはよくフラフラしている秋葉原にあるからだが、それ以外で渋谷でも見かけた記憶がある。そこで調べてみたところ、公式サイトによると2023年7月13日現在、全国で40以上の店舗が展開されているようだ。

中でも大阪には30店舗近くが固まっている。ふむふむ、大阪発祥のチェーンなのか。1983年創業というからカレーチェーンとしてはかなり古い歴史を持っていると言えるだろう。最近都内でも見かけるようになったそのカレーチェーンとは……

上等カレー。


・渋谷本店

言われてみたら渋谷本店は歴史オーラみたいなものを感じさせるデザインな気もする。レンガだし。まあ、その雰囲気がちょっと高そうだからスルーしていたのだが……

グランドメニューを見ると一番高い「牛すきほうれん草カレー」こそ税込み1290円するけど、カレーライスは税込み740円とカレーチェーンとしては別に高くなかった。というわけで、人気No.1だという「とんかつカレー(税込み990円)」を注文。

・懐かしさがあふれる味

ご飯の真上にカツが乗っていて、その上からルウをかけたような見た目は同企画で以前訪ねた日乃屋カレーとほぼ同じスタイルである。まあ、歴史で言うとこちらの方が古いので、日乃屋カレーが上等カレーと同じスタイルと言うべきなのかもしれないが。

食べてみたところ、味の方向性も似ており、トロッとしたルウは家カレーのような懐かしさがあり、最初甘くて後味が辛い。味の変化を時系列で言うと、パクッとした瞬間は優しいのだが、飲みこんだ時に喉辺りからじんじんと辛みが押し寄せてくるのである。

スパイシーさは日乃屋カレーよりも少しキツめだろうか。米もウマイので懐かしさと同時に専門店オーラもまた強い。その味には家ではできない外食の特別さがしっかり感じられた。

・マジかよ

なお、日乃屋カレーの記事でも家カレーみを強く感じることをお伝えしたが、どうやら、こういうカレーのことを「大阪カレー」と呼ぶらしい。マジかよ。大阪人なのにカレーにそんな流派があることを全然知らんかった

こういうカレーって大阪の文化だったんだ……。他のカレー専門店よりも懐かしさを強く感じるのもだからかもしれない。ジャパニーズカレーも色々あるんやね。

というわけで、この店で幸せになった海外カレーニキは大阪に行くともっと幸せになれるかもしれない。大阪で~♪ 生まれた~♪ カレーや~♪ さかい~♪

参考リンク:上等カレー
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.


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▼福神漬け、らっきょ、香辛料が席にある

▼「追いブライト」できるらしい。コクと旨みが増してクリーミーになるのだとか

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