な、なんだコレは……!? あまりにもビックリした私は1人、レトルトカレーコーナーの前で立ち尽くした。目線の先にあったのは「ダメヤ」と書いてあるレトルトカレー。なにせお値段950円。もうちゃんとしたお店で食べるのと変わらんやんけ……!!

もちろん、価値観は人それぞれ。これをどう受け取るかは人によるのだが、これだけの値段ならそれなりにウマさが保証されているに違いない。しかも、どうやら「ダメヤ」は福岡で行列のできるお店らしいから期待が膨らむ。ってことで……

・見た目からオシャレなカレー

物は試しで買ってみた。隣に置いてあった辛口ビーフカレーも993円という値段だったし、それで行列ができるダメヤは相当な実力者と見た。……となれば、初めてのダメヤをレトルトで味わうのはもったいないかもしれないと思ったのはさておき……

パッケージの写真から想像するに、中身は高級ホテルのカレーって感じだろうか。保存料、着色料、化学調味料は使っていない無添加で、見た目もまたオシャレである。ちなみにダメヤは2013年に福岡市の街外れにオープン。今じゃ全国からカレー好きが集うらしい。


・いざ実食

さて、それでは実際に食べてみよう。レトルトだけに箱の中にはパウチが入っていて、ここらへんは他の商品と一緒。もちろん、作り方も温せんor電子レンジでOKだ。あとはご飯にかけたら……

完成だ。全体的にサラッとしているバターチキンカレーで、なんだか高級感を醸し出している。値段が値段だけにドキドキしながら一口食べてみたところ……うん、ピリッとした辛さが口の中に広がっていって美味しい。

中でも「おっ!」と思ったのは鶏肉で、これがまたホロッとしていて柔らかい。なんでも、エキス類を使用せずにイチから鶏のブイヨンをとっていて、そこにバターや生クリームを加えることで奥行きのある自然な美味しさを目指しているらしい。文字で書くと簡単そうに見えるが、確かに手間隙かかってそうな味である。


・どこか不思議なカレー

美味しさの中に深みも感じるかのような美味しさがまたある……といったイメージで、こんなカレーは正直初めて。自分から求めないと食べる機会がないと思われるカレーだけに、全国からファンが集うのもなんだか分かるような気がした。

また、カレーそのものとご飯の相性もいいし、一口、また一口と食べてしまう不思議な中毒性があるのもスゴくよかった。そうだそうだ、不思議で思い出したが……

入っていないのになぜか明太子を感じるあたり意外性があって面白かった。とにかく好きな人には刺さるだろうなってカレーで、その逆も然り。値段で受け入れられなかればそこまでというやり方もあって、リピートする人はめちゃくちゃするだろう。

個人的には1回ですべてを理解するのが難しく、なんだか7月に公開された映画「君たちはどう生きるか」を思い出した。決して安くないが、勉強になったというか視野が広がったダメヤ監修のバターチキンカレー。お店とはひと味違うとのことだから、いつか店舗でも食べてみたいなぁ。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼原材料はこんな感じ