大阪を代表するグルメといえば、やはり「お好み焼き」を外すことはできないだろう。その大阪スタイルの元祖といわれているのが、関西を中心に店舗を展開する「ぼてぢゅう」である。

実は「モダン焼」を考案したのも、ぼてぢゅうなのだとか。お店に行ってメニューを見たところ、その名前の由来が記されているのだが……。え!? 「モダン」ってそういう由来だったの! 思っていたのと全然違う! そうだったのか~ッ!!

・「モダン焼」の由来

1946年に大阪・玉出で創業した同社は、現在「ぼてぢゅうグループホールディングス株式会社」として9業態15ブランドを展開し、フィリピン・ベトナムでも事業を行っている。私(佐藤)も昔からその名前を知っているけど、お店を利用した経験がほとんどない。幸い、新宿3丁目の新宿サブナードにもお店があるので、何年かぶりでお店を訪ねた。


メニューを見ていまさら知ったのだが、モダン焼はぼてぢゅう発祥とのこと。「唯一無二 本物は真似できない」と記しており、その味に対する強い自信がうかがえる。



モダン焼には約15種類の食材を使用しているそうだ。1玉のお好み焼きにそんなにたくさんの食材が入っているとは。ところで……メニュー表に書いてある「もりだくさん焼き」ってナニ? 初めて聞く名前なんだけど。もしかして、この図はモダン焼とは違うのかな?


と思ったら、モダン焼ともりだくさん焼きについて、次のように説明されていた


「もりだくさん焼き」は、モダン焼が誕生したときの名称。やがて「もだん焼き」となり、モダン = 近代的な新しい粉もんという意味がプラスされました


なんだってーーーッ!! カタカナの「モダン」は後付けだったのか! まさかもりだくさん焼きの略称がモダン焼だったなんて、全然知らなかったよー! 私と同じように考えていた人も多いはずだ。正しくはもりだくさん焼き! 今日からその知識をアップデートして覚えておこう。



・クラシカル、トラディショナル、オーソドックス

というわけで、ぼてぢゅうの歴史を感じさせる2品を注文してみた。

まずは創業の地、玉出の伝統という「玉出焼き」(玉子巻)の豚とんぺい焼(税別880円)。


北海道産十勝豚を使った贅沢な一品。元は大阪のソウルフードひとつ、それが時代を経てグルメに進化している。


続いて、発祥の味「豚モダン」(税別1080円)が出てきた。15種の食材がギュギュっとこの1玉に凝縮されている。鉄板上ではまだソースが沸き立っていてアツアツだ。


トップには秘伝のソース・白いマヨネーズ・からしがかけられており、3つの色のコントラストが美しい。ソースの芳ばしいかおりが鼻をくすぐる。


コテで手頃な大きさに切り分けて口の中に放り込む。ソース(3種類)にマヨネーズにからし、さらに紅生姜や特製塩まで入って、味がぶつかり合いそうなものなのに、それが不思議なくらいに調和して、ひとつのお好み焼きとして完成されている。


大阪の食文化の歴史から生まれた料理だからこそ、味の濃いものが重なり合っても調和がとれているんだろうな。どれかひとつでも欠けたら、このバランスを作り出すことはできないはずである。


名前は「モダン」ではあるけど、その味はクラシカル(古典的)でトラディショナル(伝統的)。オーソドックス(正統派)とも言えるかもしれない。

これらの言葉は語呂が悪いし、何より「もりだくさん」から始まったいるので、やっぱり「モダン焼」がしっくり来る。元祖の味を未体験の人は、ぜひ1度ご賞味あれ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 ぼてぢゅう 新宿サブナード店
住所 新宿区歌舞伎町1丁目 新宿サブナード地下街 B1F
時間 11:00~22:30(L.O.22:00)

参考リンク:ぼてぢゅう
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24