つい先日、ポケモンGOのイベントで韓国の「済州島(チェジュド)」に行ってきました。私(サンジュン)は旅が好きなんですが、基本的には一切下調べをしません。なんというか、行き当たりバッタリ感が好きなんですよね。

もちろん今回のチェジュも、自分がどんなエリアに泊まるのか、また何が美味しいかなどの事前調査は一切なし! ……が、それでも済州島は観光に向いた街で、結果的には問題なく旅を満喫できたのでした。というのも……。

・行き当たりばったり

これは性格だと思うんですが、済州行きが決まってからも私は前日まで飛行機の時間すら把握していませんでした。まあチケットは買ってありましたし、宿も確保してあったので「なんとかなるだろ」と思ってしまうのです。

もちろん旅先を調べ尽くし、あれやこれやとイメージを膨らませることも旅行の醍醐味の1つだとは思うのですが、カッコ良く言えば私は偶然を大切にしたいんですよね。単なる怠け者とも言いますが、まあそれはいいでしょう。

さて、済州空港から「たぶんこっちの方向だな」と乗ったバスがドンピシャで宿の近くに辿り着いた結果、私は済州島の中でも「旧市街」と呼ばれるエリアに宿泊することを知りました。値段だけで取った安宿だったので、エリアは1ミリも気にしていなかったのです。

・旧市街地へ

ただし、これが大当たり! ちょうどポケモンGOのイベントが開催されるのも旧市街で(厳密には済州島全域)、街はポケモン仕様に装飾されていました。ポケモンのポップアップストアまでも徒歩10分以内というミラクルが発生していたのです。

旧市街はこじんまりとした造りで、海・商店街・市場を徒歩で一周しても40分ほど。このコンパクトな造りが非常に観光客向けで、2泊3日くらいの旅行にはちょうどいいのではないでしょうか?

・グルメストリート

で、済州島の名物は「みかん」なのですが、他にも「黒豚」と「海産物」が有名です。普通ならここで美味しい店をググったりするんですが、済州島に関してはその必要がありませんでした。なぜなら旧市街には「黒豚通り」と「刺身通り」があったからです。

黒豚通りには黒豚の飲食店が軒を連ね、刺身通りには海産物の飲食店が並んでいたんですね。広島にもお好み焼き店しか入っていない「お好み村」ってビルがありますよね。概要はあれと全く同じと考えてください。

今回は数人のポケモンGO友達と黒豚通りの「大豚」という店に入ったんですが、さすがに名物だけあって安定の美味しさでした。価格は1人当たり3300円ちょいですかね。タッチパネルで注文できるので、韓国語が出来なくてもどうにかなると思います。

また朝食は刺身通りで「八道水産食堂」という店に入りました。数ある中から「八道水産食堂」を選んだ理由はお店が綺麗だったから。私は少々お店が汚くても、むしろ味があって好きなんですが、綺麗な方が入りやすいのはありますよね。

で、ここの「あわび粥」がメッチャ美味しい! 韓国のあわび粥って基本どこで食べても美味しいんですが、あわびの旨味とゴマ油の香りは「これは過去イチかも」と思いました。さすが海女さんが多いことで知られる済州島です。

・あわび粥最高

ちなみにあわび粥のお値段は、韓国特有の勝手についてくるおかず(8品あった)も込みで1600円くらい。日本語のメニューはなかったので「チョンボッチュ」と言ってみてください。韓国語が出来ない私の知り合いも、1人でどうにかなっていました。

なお「八道水産食堂」には2日連続で行きました。店を探索するカロリーを使いたくなかったこともありますが、味もさることながら店のおじさん(たぶん店主さん)はメチャメチャ親切だったんですね。おかずに加えて魚も焼いて持ってきてくれたりもします。

これまで済州島のイメージ自体があまり無かったんですが、コンパクトな旅をするなら旧市街はとても良いロケーションだと思いました。東京から直行便が無いのは痛いものの、ササッと出かけるには向いている旅先ではないでしょうか。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.