眠らない街・新宿歌舞伎町。日本一の歓楽街であると共に、どことなく危険な香りも漂う街である。眩しいネオンの影では今日もニュースにならない事件が起こっているのかもしれない。

というわけで、新宿歌舞伎町のフィクサーに聞いてみよう。歌舞伎町でフィクサーやっててヤバかった瞬間は何ですか

・ヤバイ出来事

フィクサー……それは影の実力者。話を伺ったS氏は新宿歌舞伎町の夜の業界に20年以上携わってきたガチで歌舞伎町の夜を知る人物である。顔出しなし、名前も出さないという条件のもと、質問に答えてくれた。

S氏「2年くらい前かな? ある特定の会社の人が路上で刈られる事件があって、3人くらい街で指名手配みたいになってる人がいたんだよ。その3人のうち、その後どうなったか分からないのが1人いて。それは界隈では噂になってた」


──怖っ


S氏「ただ、そういう命のやり取りみたいな現場に俺自体が巻き込まれたことはないんだよな。大体は、やっちゃいけないことしちゃったヤツが街のルールを守るために……って感じだからね」


──では、やっちゃいけないことって何ですか


・やっちゃいけないこと

S氏「堅気だとそんなにないかも。例えば、路上で見ず知らずの人にケンカをふっかけてぶん殴ったりしたらマズイよ? だから、言えるとしたら酔っ払いすぎないことだけど、そんなのはどこだって同じだしね。普通にしてれば問題は起こらないと思うよ。

逆に、堅気が普通にしてて絡まれたら警察呼べば終わりだし。トラブルが起こるのは大体警察呼べない人たち同士でだよね」


──と言うと


S氏「堅気じゃない場合」


──その場合、やっちゃいけないことってあるんですか


S氏「お金持っててもあんまり良い恰好しないことかな。高い時計をつけないようにするとか。堅気じゃない人がお金持ってるのがバレたら面倒なことになりやすい。知り合いの社長も上納金を収めに行く時は、あえてボロボロの服で行ってるらしいよ」

──とのこと。S氏いわく、歌舞伎町は様々な勢力図から堅気にとっては「普通にしてれば安全な場所」となっているようだ。20年夜の街に携わっているS氏がヤバイ出来事に巻き込まれたことがないというのはその1つの証明と言えそうである。また、だからこそS氏はフィクサーとなれているのかもしれない。

・もう1人のフィクサー

そんなS氏とは逆に、ヤバイ状況に巻き込まれまくるフィクサーが登場するのが映画『ブラックライト』だ。FBI⻑官ガブリエルに雇われているトラヴィス・ブロックは通称「フィクサー」。極秘任務で潜入捜査をしている秘密捜査官に危険が迫った際、救出し更生させるという陰の任務を担っている。秘が重なりすぎだろ

この時点ですでに自分からヤバイ状況に突進していっているが、事件はある日、潜入捜査官ダスティを救出したことから始まる。なんとFBIが市民を殺しているというのだ。警察が頼るとか頼らないのレベルじゃねえ……!


ダスティはその事実を記者のミラ・ジョーンズにリークしようとして消される。あっさり消されたァァァアアア!!


ミラと共に調査するトラヴィスは、極秘プログラム「オペレーション・U(ユニティ)」が存在することを知る。ガブリエルに直接聞き出そうとするも、逆に娘と孫娘が危機にさらされることに──。

・トラヴィスはヤバイ

全部、自分が巻き込まれていくスタイルのフィクサーであるトラヴィス。これはやはりパリッと綺麗な服の着こなしが金持ってそうだからだろうか

歌舞伎町でやっちゃいけないことを普通にやっちゃっているトラヴィス。そんなトラヴィスがどうなってしまうのかは2023年3月3日公開の『ブラックライト』で確認してくれ!

参考リンク:映画『ブラックライト』
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼読んでみていかがでしたか? ご感想をお待ちしています