この前、スーパー銭湯好きの知人から「昭島温泉 湯楽の里がマジでヤバい」という話を聞いた。「湯楽の里(ゆらのさと)」とは、関東で展開しているスーパー銭湯チェーン。サウナや露天風呂、バリエーション豊富な内風呂のほか……

食事処や美容施設なども充実していて1日満喫できることで知られている。そういえば、同じく銭湯好きの母も湯楽の里の「得々プラン(食事と入浴で1510円)」を気に入っていたっけ。しかし知人曰く、本当にヤバいのは “得々” ではないという。では何がヤバいのかと言うと……

・湯楽の里

東京都昭島(あきしま)市にある「昭島温泉 湯楽の里」。入館料(中学生以上)は平日850円、土日祝950円で、先に述べたとおり食事や岩盤浴とセットのプランもある。さらに館内には、岩盤浴やカットサロン、ボディケア、韓国アカスリなどがあるらしい。

券売機で母オススメの「お食事プラン(1510円)」を購入。入館料と食事とドリンクがセットになったプランだ。

ちなみに食事は「天ぷら定食」「たぬきそば & ミニ山かけ丼」「豚キムチ味噌ラーメン & ミニチャーシュー丼」「チキン南蛮定食」「生ビール(ハイボール) & おつまみセット」から選べるという。どれもウマそうだ。セットプランの食事が豪華なのはナイス。


私は「チキン南蛮定食」と「ウーロン茶」を注文した。

やってきたチキン南蛮定食はかなりボリューミーで、ジューシーなチキンは柔らかくしっとりした食感。そんでもってタルタルは濃厚……いわゆるイメージ通りの「おいしいチキン南蛮」である。うむ、こういうのが食べたかった。正解。


お休み処にはリクライニングチェアや1人掛けソファがある。漫画を読んでのんびりくつろげそう。今のところ特にヤバいことはない……だがしかし。この後だった。


・浴場へ

平日の昼間にも関わらず、大浴場は地元客であふれていた。内湯エリアは広く、ジェットバスやシルク風呂といった定番に加え、日本でも数少ない「高濃度炭酸泉」があるのが同館の特徴。入ると小さな泡が全身にプチプチと付いて気持ち良い。

サウナは2種類。塩サウナが楽しめる「瞑想風呂」と高温の「タワーサウナ」だ。タワーは5段で25人くらい入れるくらいの広さ……だが、ほぼ満員。得々プランや回数券を利用している地元の方が多いのかもしれない。水風呂でしっかりクールダウンしたら露天エリアへ。


・死ぬかと思った

露天風呂は「大きな木々に囲まれていて、東京とは思えない自然の中」という公式サイトの紹介文どおりの気持ち良さだった……が! 


リクライニングチェアで思いっきりととのっていると……


ゴゴゴゴゴゴゴォォオオオオオオオ!


死ぬかと思った。いきなり真上に飛行機である……「え、待って。駐車場に着陸するの?」というレベルの高さ。なんならパイロットと目が合ったかもしれない。どういうことかと言うと……

施設のすぐ目の前に米軍横田基地があるのだ。体感的には15分に1度くらいのペースで「ゴオオオオオ!」とやってくる(時間帯にもよるのかも)。

とんでもない大きさの飛行機がいきなり目の前に現れるから、知らなければマジでビビるだろう。当然だがこっちは全裸……なんだか「助けて」という気持ちになってしまう。

逆に知っていたら航空ショー感覚で楽しめるかも。横田基地からスグの「昭島温泉 湯楽の里」、機会があればぜひ足を運んでみてほしい。得々プランがおすすめだぞ〜!


・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称昭島温泉 湯楽の里
住所:東京都昭島市美堀町3丁目14-10
時間:9:00〜25:00(最終受付24:30)

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.