自宅で温泉気分を味わうなら入浴剤(温泉の素)を入れるのが最も手っ取り早いだろう。お湯の色も香りも本格的だから温泉につかった気分が味わえる。入浴後のスベスベ感も体感できるし満足度は高い……のだが、やっぱり “本物の温泉” を自宅で楽しみたい!

という方は、ガソリンスタンドならぬ「温泉スタンド」で温泉をテイクアウトしてみてはいかがだろうか。今回は埼玉県の温泉スタンドを訪れて、温泉水を20リットル(200円)持ち帰ったぞ。ガチの温泉を家でも楽しみたい方は必見だ。どんな流れだったのかというと……

・温泉スタンド

やってきたのは、埼玉県ときがわ町。車で運転中に「温泉スタンド」の看板を発見したので、ホームセンターで20リットルのポリタンクを約800円で購入した。おし、今日は温泉を持って帰るぞ〜〜。

お目当ての「温泉スタンド」は山道にポツンと佇んでいた。どうやらセルフサービスの無人スタンドで、50円(5リットル)単位で販売しているようだ。つまり自販機のようにお金を投入したら、給水ホースから「温泉水」が出る仕組みである。

源泉の名前は『都幾(とき)の湯』で温度はだいたい18度。泉質はナトリウム-塩化物冷鉱泉で、pH値は8.9のアルカリ性とのこと。すなわち塩分濃度が高い温泉で、カラダの深部温度が上がるため入浴後の保温効果が高いという。でもって、肌もスベスベになるのだとか。


そんなわけで、さっそく200円を投入。


ボタンを押したらホース先端をタンクに突っ込んで……


温泉水を入れる。

ダバダバダバ〜。


あっという間に満タンになったポリタンクを車に積んで持ち帰る。20キロ……なかなか重いので、車はスタンドの目の前にバックでとめておくのが良いだろう。


んで、説明によると、一般的な家庭のお風呂の場合、浴槽の7割程度(200リットルを目安)のお湯に温泉水20リットルを加えると、適度な温泉として利用できるそうだ。


いつものお風呂に温泉水をダバダバダバ〜。


追い焚きをしてから……


お湯に浸かる!

ああああ〜いい湯だなァァ!


天国である。なんともなめらかな湯ざわり、おかげでツルツル・スベスベだ。そして先述したように、カラダの芯から温まるから湯上がり後もずっとポカポカだったぞ。最高ォォ〜〜!

・日帰り温泉もあり

ちなみに、温泉スタンドの源泉を利用した日帰り温泉施設「都幾川 四季彩館」もスタンドのすぐ近くにある。懐かしい古民家風の施設で、露天風呂と内湯に浴槽が1つずつのシンプルな造りだ。縁側の足湯につかれば、川のせせらぎが聞こえるだろう。こちらも要チェック。

──というわけで、自宅でガチの温泉を味わいたい方は「温泉スタンド」を目指してドライブしてみてはどうだろう。温泉をテイクアウトして自宅の浴槽にダバダバ〜っと投入する瞬間はマジでたまらないぞ。機会があればぜひ試してみてほしい!


・今回ご紹介したスポットの詳細データ

名称 ときがわ町 温泉スタンド
住所 埼玉県比企郡ときがわ町大字大附870-3
時間 9:00〜17:00
休日 水曜日・年末年始

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]