都内でタクシー運転手をしている母は、あちこちのスーパー銭湯を開拓するのが趣味だ。長年、現役バリバリで活躍できる理由でもあるのだろう。たまに実家に帰ると「あそこの銭湯には必ず主(偉そうな常連)がいる」とか楽しそうに話している。

同じく私も、仕事後や休日に銭湯やサウナに行き、たまった疲れを一気に吹き飛ばしている。ちなみに先週末は、埼玉県西部の人気スポット「いるまの湯」と「宮沢湖温泉 喜楽里(きらり)」で汗を流してきたので、それぞれの良さを皆さんにも紹介したい。

・思い出の銭湯

社会人1年目、大阪の岸和田市に住んでいた頃、私は買ったばかりのママチャリで「だんぢり湯」に通っていた。だんぢり湯には「レギュラー」と「ロイヤル(露天風呂・サウナ付き)」があり、たまに料金をプラスしてロイヤルを利用するのが唯一の贅沢だった。


・いるまの湯

さて、西武池袋線・入間市駅から約2キロの場所にあるのが「いるまの湯」。大浴場あり、露天風呂あり、3種類のサウナありで……入浴料が埼玉県銭湯共通価格の450円。めちゃめちゃ安い。タオルセット(280円)や館内着(280円)は別料金。だとしても安い。


だからなのか、土曜日15時過ぎに訪れると駐車場はほぼいっぱい。ほとんどが地元「所沢ナンバー」である。もしかしたらかなり混み合ってるかも……と思いながら、券売機で入浴料とタオルセットを購入。いざ男湯へ突撃すると……


驚くほどの人数。さすが週末……大浴場はもちろん電気風呂もジェットバスも活気に満ちていた。お年寄りや子供連れなど雰囲気的に地元の方が多そう。ざっと数えたところ50人くらい。

んで先述のとおり、サウナは3種類。メインのスタジアムサウナは6人掛けの4段ベンチで、温度表示は90度だった。もちろんほぼ満員。ヴィッセル神戸と横浜F・マリノスの試合を無言で観戦する。我々は裸で応援する熱烈なサポーターのよう。どっちも頑張れ。


解説者曰く「イニエスタはスピードではなくタイミングでフェイントをかけている」とのこと。なるほどスゴイなイニエスタ……と思っていたら、あっという間に10分。水風呂へ。18〜19度で入りやすい。地元民が愛用する銭湯ならではなのか。2分ほどクールダウンした。

ぬるま湯横の椅子で休憩したら「塩サウナ」へ。古い角質や皮脂などが汗とともに排出されるらしい。じゃりっと粗めの塩をカラダ中に塗って、今度は『ジャパネットたかた』を見ながら過ごす。ゴルフクラブのセットがかなりお買い得……と思っていたら、またスグに10分。


露天スペースの奥には「スチームサウナ」もあり。こちらはタイミング悪く人が多かったため、一瞬だけ蒸気を浴びてから再びスタジアムサウナを利用した。そんなこんなでサウナ・水風呂・休憩を4セット。風呂上がりに「黒酢りんご(100円)」を一気飲みした。


リーズナブルで満足度も高く、普段使いしたい銭湯であった。営業時間は10時から24時で年中無休(設備点検と清掃による休館日あり)。遠方の方は「コストコ入間店」や「三井アウトレットパーク入間店」に行くついでに立ち寄ってみてはいかがだろうか。


・宮沢湖温泉 喜楽里別邸へ

翌日は、埼玉県飯能市の観光スポット「ムーミンバレーパーク」の隣にある天然温泉へ。遊んだ帰りに立ち寄れる温泉だから観光客も多いらしい。となると、狙い目は日中だろう……ということで、13時過ぎに入館することにした。


こちら「シンプルコース(1050円)」と「ゆったりコース(岩盤浴付き1550円)」があり、今回はシンプルコースで。シンプルコースでも開放感のある露天エリアと2種類のサウナ「高温サウナ」「塩サウナ」で十分満喫できると評判なのだ。


また、なんと言っても “日本の北欧” と呼ばれている周辺景色を楽しめるのが当館最大のポイント。テラスにはハンモックもあって最高だ。プチ贅沢な時間が過ごせるぞ。


風呂上がりには、宮沢湖が見渡せる絶景レストランがおすすめ。名物の「塩麹 鶏唐揚げ定食(940円)」をガッツリ食べて休憩をしたら……ふたたび温泉へ。この日はサウナ5セットで18時頃までのんびり体を休めることができた。丸1日楽しむならこっちかな。


そして予想は的中。夜になるにつれて利用者は増えるので、やはり狙い目は昼間。Wi-Fi環境も整っているので、サウナと温泉でととのった後は、テラスで仕事をしても良いかも。営業時間は9時から23時(22時まで受付)で年中無休(メンテナンス日あり)。


最後にアクセスは、西武新宿線・飯能駅北口からバスで15分、車なら駐車場無料である。こちらは北欧のライフスタイルを体験できる「メッツァビレッジ」や「ムーミンバレーパーク」に行くついでにぜひ。ちなみに風呂上がりのおすすめは「蜂蜜れもん」だぞ。

まとめると、普段使いするなら450円の「いるま湯」、1日満喫するなら「宮沢湖温泉 喜楽里別邸」が良いだろう。それではまたどこかで!


参考リンク:いるまの湯 / 宮沢湖温泉 喜楽里別邸
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.