6万円と1万円。単純に考えてその差は5万円である。「6万円相当のグッズが1万円で買えますよー!」と言われたら、多くの人はときめくに違いない。そう、これがヴィレヴァンアウトレットじゃなければね──。

ゴミとして名高いヴィレヴァンのさらに上を行く、ヴィレヴァンアウトレット。今年も元旦早々、最高額の「1万円福袋」をゲットし、奇跡の宝探しと行きたかったところだが。結果的には1番高いと思われる商品が、心底ダサすぎて涙せずにはいられなかった。

・ガチのゴミ

改めて言うまでもなく、本家ヴィレヴァン福袋はゴミである。……が、それでも中身は統一された “作られたゴミ” である一方で、ヴィレヴァンアウトレットは同じ福袋が2つとない “真性のゴミ” であることが大きく違う。

念のためにお伝えしておくと、昨年購入したヴィレヴァンアウトレットの福袋を集計した結果「非ゴミ3個 ゴミ26個」という衝撃の結果に。ゴミ率は驚異の約90%だったから、いかにヴィレヴァンアウトレットがヤバいかおわかりいただけるハズだ。

……が、6万円相当のお宝が眠る「1万円福袋」で夢を見たい! というか6万円分ならマジでワンチャンあるっしょ!! 悔し涙はもういらない……今年こそ嬉し涙で感動のフィナーレを迎えるんや! いっけぇぇぇぇえええええええ!!

・ヴィレヴァンアウトレット「1万円福袋」の中身

・ EASTPAKのリュック
・ mitchell & nessのスポーツバッグ
・ LIBEのニットキャップ
・ ネコノヒーのブランケット
・ ポケモン玄関マット
・ サンリオ スリムクリアボトル
・ キャラクタータオル
・ 悪魔のマスク
・ クレイジーストロー
・ スマイル ブレックファーストモールド
・ 白くまのぬいぐみる
・ もくもくちゃんのぬいぐるみ
・ ネコこのゴロのぬいぐみる
・ プラムウッドのプレート
・ ミニ四駆のキーホルダー
・ 君の名は ポストカードブック
・ YOKO FUCHIGAMIのトイレットペーパー
・ てくてくパンのカプセルトイ
・ 指キャップ型ミニふきん
・ 30ピース忍者
・ リボルバー型ハンドスピナー
・ SILK FLAMEの長財布

※ ヴィレヴァンアウトレットなので中身はだいぶ違うと思われます。

・宝探し開始

1万円福袋に入っていたのは合計21アイテム。どこから手を付けるべきなのか迷わざるを得ないが、調査によるとリュック、バッグ、ニットキャップ辺りはだいたい5000円くらいはするらしい。また「ポケモン玄関マット」も4000円くらいはするそうだ。

ここまでですでに2万円を回収している計算になるが、あとは数百円~せいぜい1000円ちょいというグッズがほとんど。当サイト以外では出番がないであろう「悪魔のマスク」も、多めに見積もっても2000円はしないと計算した。

また、当初は正体不明で「とんでもないお宝なのでは……?」と編集部がザワついたリボルバー型のアイテムも、結果的には「ハンドスピナー」と判明。こちらも価格は1000円ちょいであった。


・エース登場

どれだけ甘めに計算してもまだ2万円分は足りない中、残すアイテムは1つ「SILK FLAMEの長財布」である。ハードロック調のデザインは好みが分かれるところだろうが、1万円福袋のエースはこいつ以外に考えられない。

……が、どれだけ検索しようとも「SILK FLAME」が出て来ねえ! このインターネットの時代にだぜ? 捜索が難航を極める中、ついに個人サイトで「SILK FLAMEの長財布」を発見!! それによると「定価4万9000円、割引価格1万9000円、さらにお値引き9800円」とのことであった。

ソースとしてはだいぶ心もとないが、おそらくヴィレヴァンアウトレット価格は1万9000円なのだろう。「定価4万9000円」がだいぶ謎ではあるものの、確かに売り文句通り「6万円相当のグッズが入っていた」ことだけは確かである。

……もちろんほぼゴミであることは申し上げるまでもないが、特に目玉の「SILK FLAMEの長財布」には泣いた……というか、引いた。デザインうんぬんではなく、こういう財布でマジックテープはどうなのか? 心の底からダサいと感じたことを正直に告白しておく。

結果的に見れば惨敗どころか “大惨敗” と申し上げるしかないが、それでもまた来年、記者はヴィレヴァンアウトレットの1万円福袋を買いに行ってしまうことだろう。心が震えるようなお宝と巡り合えると信じて──。

参考リンク:ヴィレヴァンアウトレット
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.


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