ピーナッツ! 週に一度のお楽しみ連載「週刊デアゴスヌーピー」のお時間であるが、先に言っておくぞ。今週はヤバイ! ヤバすぎる!! ここ最近やけに大人しかったデアゴスティーニ軍曹が、何を思ったかついに大爆発してしまったのだ。デアゴプローーージョン!

一体普段の何号分なんだ? ってくらい詰め込まれた鬼作業の数々、仕込まれたトラップ、無駄に長い待機時間などなど。この第72号が有する極悪スペックをあげたら枚挙にいとまがない。久々に心を折られた私(あひるねこ)の闇デアゴ堕ちドキュメンタリーをどうぞご覧あれ。

・第72号の中身

今回は入っているパーツの数からして何やら様子がおかしかった。まず最初に出てきたのはチャーリー・ブラウンのフィギュア。まあこれはいいとして……


続く奥壁。


地面。


左壁&右壁。


柵、木、ポスト、ポストの支柱。


カード、ハサミ / クレヨン。


カーテンのベース、テーブル、シール。


基板付きコード2本と基板用両面テープ。


──多すぎる。あと、見たことないヤツがめっちゃおる。たまに壁とコードしか入ってない号とか余裕であるのに、なぜ今週はこんなに大量なんだ。振り分けるのヘタか。

・作業スタート

さて、どうやら今号から「春のシーン -ラブレター」というボックスの組み立てが新たに始まるようだ。以前作った「秋のシーン -夕焼け」のボックスを用意して、その反対側に奥壁を組み合わせる。

続いて地面のパーツにグリーンのパウダーを……ってウオオオオオイ! いきなりかお前!! 予告もなしに緑の悪魔召喚を指示するデアゴスティーニ軍曹。「第68号で保管しておいたパウダーを2分の1取り分け」って、だからどれなんだよ! 見分けがつかねーんだって!!


いつも通り、水溶き木工用ボンドを塗ったら……


パウダーをまき……


30分放置。


放置後、パウダーを軽く指で押したら……


半日から1日放置。


当然この間は先に進めないため、別の作業に取り掛かっておきたい。まず前号で組み立てた「春のシーン -バレンタインカード」を用意し、床板にテーブルを組み合わせる。

次にハサミ / クレヨンの継ぎ目を切り離して、それぞれテーブルに差し込む。接着剤が少しテーブルに付いてしまったが、乾けばそこまで目立たないので安心してほしい。


さあ、今度はカードだ。継ぎ目をカッターで切り離したら、平面的にならないよう癖をつける……ってこんな感じか? 曖昧すぎて正解がよく分からん。合ってるのかこれ。


できたら、3枚のカードをテーブルにボンドで貼っていく。少し重ねるなどしてバランスよく……ってこんな感じか? 曖昧すぎて正解がよく分からん。合ってるのかこれ。

続いて前号で保管しておいたカーテン用布を用意し、布端をほつれにくくするため、裏面に同量の水で溶いた木工用ボンドを塗る……って、ええ!? おいおいマジかよ! さっきパウダーで使ったヤツ捨てちゃったよ! 筆もキレイに洗っちゃったよ!! チクショー、もったいねぇ!


…………。


いや、言えよ! 「後でまた使うから捨てないでね」ってパウダーの作業の時に言っといてくれよ!! 大事にしよう、気遣いの心!

今度はカーテンのベースに両面テープを貼るのだが、ボンドが完全に乾いてから使うため1~2時間待つ必要がある。草もボンド乾燥待ち。カーテンもボンド乾燥待ち。いよいよ仕事がなくなってしまったので、とりあえず残ったパーツから……


デアゴスティーニ軍曹「これ次号用やで


使わんのかい。


結局1~2時間ほど待ってボンドの乾燥を待ち、カーテンのベースをカーテン用布に貼り付ける。しっかり押さえつけて布が浮かないように気を付けよう。

続けて左右にはみ出た布をカッターで切るのだが、突起の部分の布も取り除かないといけないので地味に超面倒。というか、今号は全体を通して地味~に面倒な作業だらけである。なんなら、クレヨンのところで実はすでにキレかけていた。全然テーブルに刺さりやしねぇ……。


上下の布を折り返してボンドで貼り……


乾いたら上下にはみ出た布を切って……


奥壁に取り付け……


完成だ……!

つ、疲れた……マジでしんどい。スヌーピーがちょこんと顔を出しているのはたしかに可愛いけど、クレヨンもカードもカーテンもお試し版のミニ拷問みたいなウザ難しさで生気を吸い取られたぞ。いや~、でも終わった終わった……


と思ったらコイツいたわ。

・ラスボス

そこからパウダーのボンドが乾くまで待つこと数時間。ゴールはすぐそこである。ところが! この直後、私は今日一の強烈なストレスを味わうことになった。そう、地面と奥壁がどうやっても上手く組み合わないのだ。

穴の位置ズレてない? ってくらいまったくハマらない。ハマる気配すらない。ハマろうという気概が感じられない。

結局、何度試しても全然ダメなので、ブチギレた私はデザインナイフで奥壁の穴を削って拡張するという掟破りの超荒技を繰り出ることになったとさ。削っては差し込み微調整、削っては差し込み微調整を繰り返し、かかった時間はなんと……約30分。

繰り返すが、約30分である。地面を奥壁に取り付けるだけで30分かかるって、私は一軒家でも施工しているのか? ストレス度という点ではおそらく歴代最強であろう。

この時点で私のライフはほぼゼロになったため、あとはサッと流して作っていくことにする。左右の壁を組み合わせたら地面の穴に柵を、右壁に木を差し込み……


ポストと支柱を組み合わせ、地面に差し込む。


最後にチャックを設置したら……


完成である。

パウダーの放置時間をだいぶ短めにしたにもかかわらず、開封から完成までにかかったトータルタイムはまさかの約9時間。フルタイムで勤務してるのか私は。しかも残業しとるやないか! もはや趣味なのか労働なのかよく分からんぞ。

・終わらせたい

終盤に起きた地面と奥壁との一悶着によって、完全に心をへし折られてしまった私。そのせいだろうか? 以降の記憶がほとんどないのは。早く解放してくれと強く願った覚えはあるのだが……。

なのでこの記事もそろそろ終わりにしたい。なんというか、シンプルに長ぇ。書くことが多すぎる。書くことがなさすぎるのも困るが、多いのも困るのである。次号はちょうどいい塩梅だといいなぁ……。というワケで終わります。さよならピーナッツ。

参考リンク:デアゴスティーニ
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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