幼い頃はあまり好きじゃなかったおせち料理、不思議と年を取るにつれて美味しく感じるようになってきた。特に甘〜く煮た『黒豆』が最高! あとはタラの甘〜く煮たやつとフキの甘〜く煮たやつ、それから煮干しの甘〜く煮たやつもおいしいんだよねぇ〜。

楽天市場でお正月の風物詩となっている『福袋おせち』は、41種類ものおせちの中からランダムで1つが届くというものだ。価格は1万2345円(税込)。運が良ければ最高5万1000円の高級おせち、一番安いものでも1万5300円のものが届くというから、どう転んでも損はしない仕組み。

……とはいえ、どうせなら1円でも高いおせちを引き当てたいのが人情だ。待ちに待ったおせちが届いたのは12月29日。年越しを待たずにいただきま〜す!

・気になる中身は……

クール便で届いたおせち。箱には「おせち料理」とズバリ明記されている。

外観からおせちの種類をうかがい知ることはできない。

それではドッキドキの瞬間……いざ、ご開帳!!!

うおぉぉぉ!!! 2つの箱からそれぞれ3段の重箱! ってことは、まさか豪華6段重ねおせち!?

……と、思ったら「3段重ねのおせち×2」だったか。


んで……



コレは…………どうなんだ??


・あの男に聞いてみた

確かにキチンとしたおせちではある……が、いかんせん想像したよりサイズが小さい。

また事前にサイトで確認したところ、 “アタリのおせち” にはドーンと伊勢海老が乗っているパターンが多かったのだが……

コチラには小ぶりなエビが3匹。期待が大きすぎたせいか、ど〜にも物足りなく見えてしまう。

よく分からなくなってきたので、当サイトで最も料理に詳しい男・羽鳥編集長に意見を求めることにした。彼は調理師免許を保有し、飲食店に長年勤務した経験もある人物だ。ときに羽鳥さん……このおせち、少なくとも1万2345円の価値はありそうですか?


羽鳥「う〜〜〜〜〜〜〜ん………………」



羽鳥「微妙」


・ですよね

そう……やはりコレが1万2345円と言われると、「かなり微妙なライン」に感じられるのである。調べたところ私が今回引き当てたおせちは『てっぽう(兵庫)』というお店の『春和』。実際の価格は2万1600円であり、これでも1万円近く得をしていることになるのだが……うん。おせちって、買うと高いんだね。

ま、これ以上値段のことを言うのは無粋というもの。とりあえず食べてみることにしよう。まずは大好きな黒豆から!

考えてみればおせちを食べるのって数年ぶりな気がする。長いこと実家で年越しなんてしてないからなぁ……しみじみ。いただきま〜す。


ムシャリ……


…………


…………



ウマい!!!!!


え!? なに、この上品な味? まるで黒豆じゃないような、それでいて黒豆のような……お次は焼き魚とアワビもいっちゃおう。


うまぁぁぁぁぁぁ!!!!!!


いやはや……見た目は物足りなく思えたけど、やっぱりプロの味付けって違うんだな〜! ここだけの話、実家のおせちとはレベルがダンチって感じだ。これ母にはナイショね!


「なんかショボイね」なんて言っていた原田記者も……



この表情である!!!!!


う〜〜む、お見事。これだけしっかりしたおせちが1万2345円とは、逆にかなりお得な気もしてきた。『てっぽう』の小池料理長……ありがとう。おかげで素敵な正月が過ごせそうです。なお楽天の『福袋おせち』は現在すでに完売となっている。気になる人は来年を待とう!

参考リンク:楽天
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.