私が毎年購入している楽天の『おせち福袋』(海鮮かに処)。価格は1万2345円(税・送料込)で、50種類のおせちの中からランダムでどれか1つが届くというギャンブル福袋である。一番高いおせちはなんと17万円! 最も安いものでも1万4800円なので、最低でも損はしないシステムになっている。

とはいえ……できれば高級おせちを引き当てたい!!! ちなみに私は2022年に2万1600円、2023年に2万1000円のおせちを引いている。「本当に当たりなんてあるの?」と思い始めていたことは事実だ。しかし……!

・キタ

12月31日の午前10時。自宅に届いたソレは……


異様にデカかった。


分かりやすくいうとIKEAの一番デカいバッグにギリ入らないくらい。

よく見ると箸が10本ついている。

これは……来たのか? ビッグウェーブが?



・ガチでキタ

調べたところ、今回私が引き当てたのは全50種類中、6番目に高い『超特大1段重 舟盛大漁船』。全62品目、価格は4万円相当、じつに6〜7人前のおせちであるらしい。

何を隠そう私は1人暮らし。いざ4万円のおせちを目の当たりにし、若干引いている自分がいるが……

しかしおせち料理とは本来、そこそこ日持ちする料理の集合体なワケで。考えようによっちゃぁコレで正月の食費を全て賄えるワケで……おまけに今日は12月31日。これで「今年の運を使い切った」のだとしても、今年は残すところ数時間なので全く問題ない。


ってことで4万円のおせちを食べてゆくぅ〜!



・有名料理人監修

なお『超特大1段重 舟盛大漁船』はテレビによく出る有名料理人・林裕人さんの監修。

この方は元々パティシエ。パティシエの作るおせちってどんな感じなんだろ? 期待が高まりすぎてヤバい。ハァハァ。

なお品数が多すぎて説明し切れないので、付属の説明書で各自ご確認いただけると幸いだ。

贅の限りを尽くした料理の数々……ちなみに、個人的におせちといえば『昆布巻き』とか『小魚の佃煮』といった、昔ながらのシンプルなヤツが好みである。

伊達巻きうめ〜!



・未来のおせちだった件

が……ほどなくして、私はこのおせちの普通じゃなさを知ることになる。それは私が全おせちメニューの中で一番好きな『黒豆の煮たやつ』を口にした瞬間のこと。


コーヒーの味がする、だと…………!?


説明書によれば「黒豆をコーヒー風味にアレンジした林裕人オリジナルの一品です」とのこと。マジか。確かに斬新で「へぇ〜!」とはなるが、正直なところ、できれば普通の黒豆が食べたかった。

他にも『鶏とピスタチオのフォアグラテリーヌ』『クリームチーズ蜂蜜ナッツ和え』『海老クリームチーズ焼き』『パートドフリュイ フランボワーズ』などなど、このおせち、なんかなんか、全体的にと〜〜っても洋風なのである。

もちろんどれもおいしいのだが、何度も言うように、私は実家でおばあちゃんが作ってくれるような『筑前煮』とか『クルミを甘〜い蜜とからめたやつ』とかが食べたかった。 “普通の田舎おせち” を期待してたんだ……!

……とかなんとか言いつつも、一晩で5分の1ほどのおせちを食べ切った私。楽天の福袋おせちには確かに当たりが入っていることが判明したので、来年も愚直に高級品を狙っていきたいと思う。いつか17万円を引くその日まで。


(※ 今年の福袋おせちはすでに販売終了しています)

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.


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