GW最終日の日本で、アイルランド大統領と彼の愛犬が大いに注目を集めました。大統領官邸の庭で神妙な会見中に、めちゃくちゃ甘噛みされたりじゃれつかれながらも、冷静さを一切失わずに会見を続ける大統領の姿。

様々なメディアがこれを報じ、ネット民の間で大いに話題に。ところで、皆さんは気になりませんでしたか? 大統領と愛犬の背後の、デカいどんぐり。僕は気になってしかたがありませんでした。

・どんぐり

調べ始めると、その正体はあっさり判明。大統領官邸のインスタにて、愛犬にじゃれつかれる大統領の動画の次に投稿されていましたので。


どんぐりの正式名称はDearcán na nDaoine。アイルランド語で「人々のどんぐり」という意味なもよう。この正式名称でググると、首相官邸の公式YouTubeがヒット。そこには、どんぐりについてのより詳しい解説動画が投稿されていました。


・タイムカプセル

動画内にて、どんぐりは英語で「People’s Acorn」と呼ばれており、タイムカプセルであることが判明。表面には寄付された使用済みの鉛筆が埋め込まれているようです。


肝心の中身ですが、アイルランドのメディアThe Journal.ieによると、アイルランド内の7つの学校の子供たちと、お年寄りたちから寄せられた、個人的な思い出や主義、思想、希望や懸念など、さまざまな内容を記した手紙や詩などが封入されているもよう。開封は2116年を予定しているとか。

ということで、謎のデカいどんぐりは、割と真面目なアイテムでした。大統領官邸の庭にあるわけですから、当然と言えば当然かもしれませんが。それにしてもアイルランド。個人的にはウィスキーのイメージしかありませんでしたが、ここにきて新しいイメージが2つ加わりました。

1つ目はまじめな会見中に愛犬にじゃれつかれまくる大統領。2つ目は大統領官邸の庭には大きなどんぐりのタイムカプセル。なんというか、国と国民性の両方に精神的な余裕を感じられて、とてもクールだと思います。

参考リンク:Instagram @presidentirlYouTubeThe Journal.ie
執筆:江川資具

▼会見中に愛犬にじゃれつかれまくる大統領。人々の大半は、犬と大統領に気をとられて背後の異様にデカいどんぐりに気付かない……かもしれない。


▼デカいどんぐりの正体