黙々とモクモクする日々を送っている。部屋が若干モクモクしいが、そんなことはどうでも良い。むしろ自宅に居ながら、キャンプでもしているかのような気分を味わえて最高だ。

しかしそろそろ、フライパンでモクモクすることにも飽きてきた。と言うか、これではモクモクスペースが狭い。もっと広い空間がほしいのだ。となれば、自作するしかない。そのへんに転がっている段ボールを使って、いざ!! 燻製器を作ろうではないか! 

・段ボールと網でなんとかなりそう

ここ数年、燻製にハマっている……という程ではないが、ことあるごとに燻(いぶ)して楽しんでいる。燻製は塩漬けにして乾燥させてと、本腰を入れて取り組めば時間がかかる。

しかしソーセージやチーズといった加工品、しょう油などの調味料など。下ごしらえをさほどせずとも、燻すだけでまたアッと違った味わいに変化するものもある。まとめると、燻製は面白い。

上記したように、これまではフライパンや鍋を使って、色いろなものを燻してきた。燻製への向き合い方も何となくつかめて来たここいらで、ワンランクアップを図りたいところ。そこで燻製器の作製となったわけだ。

想像するに煙を閉じ込めておけて、食材を置ける空間を確保すればよいはずだ。段ボールと網さえあれば何とかなるんじゃない? という至極安直な発想のもと、実践してみることにする。レッツトライ~!


・網のサイズが小さかった

ワタクシゴトだが半年ほど前に引っ越しをしたのだが、その際に業者からいただいた段ボールが手元にある。段ボールはこれで良かろう。多少使い古した感はあるが、きっと食材の味には影響なしだ。

次に用意すべきは、食材を置く網。ホームセンターに行けばもちろんあるだろうが、できる限り安く済ませたい。ダメもとで100均を覗いてみたところ、ありました。いやはや、100均は何でもあるなあ。

さて、そんなこんなで準備は万端だ。段ボールを適当に組み立て網を設置しようとしたところ……網のサイズが小さいですね! ちゃんと確認しなかった記者が悪いのだが、段ボールの大きさよりも網が2回りほど小さい。


・割り箸を使って空間を調節

むむむ、網を買いなおすことはしたくない。そして段ボールもこれしかない。ということは、今手元にあるアイテムでどうにかするしかない。なにか長い棒があれば、どうにかなる気がする。

そうだ、割り箸を使おう!! ってな感じで、四角に割り箸をぶすぶすっと、これまた適当に刺して網を支える土台とした。そんなこんなで、20分ほどで燻製器が完成した次第。

ビジュアルについては決して美しいとは言い切れず、むしろ汚らしいのだが、見ていると愛着が沸いてくるのだから不思議だ。しかも使ってみると、そこそこ使い心地が良い。ちゃんと燻されている。

調子に乗って段ボールの中に2枚の網を設置してみたのだが、燻すスペースが広がり、その点も良かった。実はこの記事を書いている段階ですでに3回、このダンボール燻製器を使用しているのだが、ヘタレる様子もない。

記者はベランダに置いているのだが、万が一雨が降ったとしても、すぐさま折りたためる(何なら捨ててしまっても良い)ところも魅力的だ。なんともはや、段ボールは万能である。

正直なところ、遠くない未来に本格的な燻製器を購入する自分がいる気がしないではない。しかしその前段階として、燻製器の大きさや使う際に何処を重視するかなど、じっくり考えるためにもダンボール燻製器はアリ。

「燻製やってみたいな」と考えている人は、まず身近な段ボールと網を使って自作してみるのも選択肢の1つだろう。燻製に対するイメージもつかめて、美味しいものも食べられて一石二鳥だぞ。もちろん火の扱いには注意が必要だが、心の底から、かなりオススメです。

執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼使い古しの段ボールを使って、なんちゃって燻製器を作ってみた

▼段ボールのサイズと網のサイズが合わなかったので

▼適当に感覚でブスっと段ボールの四隅に箸を刺して

▼火種を入れて網を乗せる

▼食材を入れたら、あとは放置するだけ

▼しっかり燻せました~!