大型会員制スーパー「コストコ」の店内で、もっとも華があるエリアはやはり「生鮮食品コーナー」であろう。肉・魚・野菜などに加え、ズラリと並んだ各種総菜は実に派手である。「アヒージョ」「チョッピーノスープ」「カクテルシュリンプ」──。うむ、やはり派手だ。

そんな中、気を付けないと見逃してしまうほど地味ィィイイな総菜を発見してしまった。それが『鶏の西京みそ漬け』である。ところがどっこい実際に食べてみたところ、かなり優秀な総菜だったのでご紹介しよう。

・見逃してしまうほど地味

数十メートルに渡りズラリと並ぶコストコの総菜たち。中でもご家庭で火を通す「非加熱商品」はコスパに優れたものが多く、土日ともなると「もう1回見に行こうかな?」という気にならないほど多くの人であふれている。

経験上、総菜コーナーは “1発勝負” になることが多く、よくよく注意していないと見逃してしまう商品も少なくない。おそらく今回ご紹介する『鶏の西京みそ漬け』も “新商品” の張り紙が無ければ見逃してしまっていたハズだ。

というのも、申し訳ないが『鶏の西京みそ漬け』はとにかく地味である。西京みその淡いイエローも地味ならば、ネーミングも地味。真横にあったイタリア風ライスコロッケ「アランチーニ」とは月と太陽ほど存在感が違った。

・食べてみた

だがしかし、大切なのは味とコスパ。『鶏の西京みそ漬け』は100グラムあたり108円だから、味付け済みの総菜の中ではかなり安い部類に入る。鶏肉単体でも100グラム108円ならそれなりに安いのに『鶏の西京みそ漬け』は味付けまでしてあって108円だ。

で、調理方法は簡単で、そのままフライパンで焼くだけ。味噌なのでやや焦げやすいため注意が必要だが、基本的にはただ焼くだけである。5分~10分ほど火にかければ、あっという間に『鶏の西京みそ漬け』の出来上がりだ。

元々かなり地味な見た目の『鶏の西京みそ漬け』は、焼きあがってもなお地味。だがしかし……味はイイ! 思ったより西京味噌は軽めの味付けで、濃すぎも薄すぎもしないバランスのいい味わいである。ほんのりと甘く、そこまで塩分も強くない。

また感心したのは鶏肉の切り方だ。シャキッとした食感が楽しめるよう、モモ肉はやや厚めにカットされていた。モモ肉のジューシーな肉質が西京漬けのタレ負けていないので、しっかり肉を食べている感がある。「ちゃんと計算して作っているな」と感じた次第だ。

おそらく『鶏の西京みそ漬け』は、主菜として、また「もう1品足りないとき」の奥の手としても重宝することだろう。小分けにして冷凍しておけばしばらくはもつので、1度で食べきれなかった分は冷凍庫で保存しておきたい。

見た目もネーミングも存在感も地味な『鶏の西京みそ漬け』ではあるが、味・価格・出番の多さを考えるとかなり優秀な商品ではなかろうか? 本当に地味で見逃してしまいがちなので、気になる人はしっかり目を見開いて『鶏の西京みそ漬け』をお買い求めいただきたい。


オススメ度(☆5中): ☆☆☆☆(地味だけどウマい!)
また買う度(☆5中): ☆☆☆☆(冷凍しておくとかなり重宝しそう)
オススメシチュエーション: 夕飯はもちろんのこと、お弁当の1品に入れてもよさそう


参考リンク:コストコ公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.