定期的にコストコに通うコストコ会員のみなさんはお気付きだろうか? ここ1年ほど、特にベーカリーコーナーで緩やかな戦略変更(?)が行われていることを。まあ、裏は取れていないんだが、月1でコストコに足を運ぶ私、P.K.サンジュンは間違いないと確信している。

その戦略変更が体現されているのが、新商品の『ミニクロドット』だ。要するにコストコのクロワッサンドーナツであるが、これまでの流儀とは明らかに異なる商品となっている。いったい何が違うのか? 聞けば納得する……と思う、その理由をご説明したい。

・クロワッサンドーナツ

定期的に新商品が展開されるコストコのベーカリーコーナーで、2021年1月現在、新商品として発売されているのが『ミニクロドット』だ。実は昨年の春にも販売していたので、今回は好評につき “復刻” ということになるのだろう。

『ミニクロドット』にはプレーン・チョコヘーゼル・ホワイトチョコの3つの味のクロワッサンドーナツが合計16個入っており、価格は税込み998円。1個当たりおよそ63円という、コストコらしさ全開の高コスパ商品である。

実際に『ミニクロドット』は飛ぶように売れていた。1つ1つのサイズはやや小ぶりであるものの、クロワッサンドーナツが1個63円である。価格も1000円以下だと手が出しやすいのか、多くの人が『ミニクロドット』をカートに入れていたのも納得だ。

・味も良き

味の方も悪くない。夢に出てくるほど美味しいとは言わないが、クロワッサンドーナツとして期待を裏切ることはないハズだ。専門店のような、さらにきめ細かい生地さえ求めなければ、満足する人は多いことだろう。

また、どの味もそれなりに甘さは強め。ただどれも3口くらいで食べ切れるサイズのため、重く感じることはなかった。むしろ3つくらいなら一気にイケそうな危険なサイズ感である。というか、我が家では3日足らずで完食していた。

さて、「コストコの緩やかな戦略変更」についてである。『ミニクロドット』が他の商品とどう違うのか? ズバリ「1つのパッケージに数種類の味が入っていること」である。これは明らかにコストコの流儀ではない。

・コストコらしからぬ構成

例えばコストコで大人気の「パンオショコラ」を始めとする大多数の商品は「1つの味をドーン!」が基本である。それはパンだけに限らず、ケーキや総菜を含むほとんどの食料品で該当するコストコスタンダードである。

……が、『ミニクロドット』は違う。再三お伝えしている通り、1パッケージで3種類の味が楽しめるのだ。実はこれ、最近の “コストコたまにあるある” で、昨年販売されていた「セイボリーデニッシュ」や「バラエティデニッシュ」なども似たような構成であった。

ユーザーとしては1つの味のドーナツやデニッシュがパッケージされているより、バラエティに富んだラインナップの方が手は出しやすい。『ミニクロドット』が飛ぶように売れていた最大の理由はまさにこれなのだろう。

当然、全部が全部ではないものの、近年のコストコは商品によって緩やかに戦略を変更してきているのではないだろうか? ユーザーにとってはただ優しいだけなので、この手の試みは超ウェルカムである。

というわけで、コストコの『ミニクロドット』は味や価格、コスパ以上にかなり購入しやすい商品なので、興味がある方はぜひ1度お試しいただきたい。今後も「1パッケージで複数の味が楽しめる系の食料品」は要チェックだ。


オススメ度(☆5中): ☆☆☆☆(1パッケージで3つの味というだけで本当に買いやすい)
また買う度(☆5中): ☆☆☆☆(余裕であり。買いたい)
オススメシチュエーション: おやつでも朝食でも。1つ1つは手のひらサイズだけど食べすぎに注意。


参考リンク:コストコ公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.