大型会員制スーパー「コストコ」に出かけたことがある人なら必ず1度はこう呟くハズ。「安い……けどこんなにいらない」と──。コストコに数年通い続ける私、P.K.サンジュンですら思わずそう口にしてしまうのだから、やはりコストコのスケール感はエゲツない。

そしておそらく多くの人は、総菜コーナーの『麻辣まぜそば』を見たら「安い……けどこんなにいらない」と感じることだろう。だがしかし、あることをすればコストコの『麻辣まぜそば』は、有能かつ高コスパグルメとして活躍してくれるぞ。

・巨大まぜそば第2弾

コストコの『麻辣まぜそば』は税込価格1180円。総重量は1060グラムの「巨大まぜそば」である。コストコの巨大まぜそばといえば2020年3月に「台湾まぜそば」が発売されており、今回は巨大まぜそば第2弾というワケだ。

で、最初に断っておくと『麻辣まぜそば』は店で食べるより数段味が落ちる。これは「台湾まぜそば」にも言えることだが、茹でてからそれなりに時間が経過した麺が最大の要因だ。これはコストコの麺が悪いワケではなく、全ての茹で麺に共通する宿命(さだめ)である。

加えて、コストコの総菜は全般的に味付けが優しい。ダイナミックなイメージとは裏腹に、老若男女が親しみやすい味付けであることもコストコの総菜が支持される大きな理由であろう。例えば名物の「ロティサリーチキン」などは、かなり控えめな味付けだ。

・そのまま食べるよりも

前置きはこれくらいにして本題に入ろう。コストコの『麻辣まぜそば』は、ボリュームとコスパの良さこそ秀でているものの、味に関しては「そこそこ」と言わざるを得ない。麺の件については目をつむるとしても「麻辣」は3倍くらい強めでも良かったのではないだろうか?

麻辣の成分は付属のタレの量次第で調整が可能かと思いきや、かけすぎると塩分が濃くなりすぎてしまう。これが “麻辣風味まぜそば” なら納得もするが、ビシバシ系の刺激をお求めの方はやや肩透かしを食らった気分になるハズだ。

だがしかし、それでも私はコストコの『麻辣まぜそば』が有能な商品だと信じて疑わない。なぜなら自前でカスタマイズさえすれば、かなり本格的な麻辣まぜそばに進化を遂げるからである。具体的には「花椒(ホアジャオ)」を大量投入するだけで一気にそれっぽい味になる。

さらにラー油やお酢を加えれば、ちょっとした店味にグッと近づく。具材のチャーシューはボリューミーかつ甘めの味付けなので、山椒のビリビリとのコンビネーションもバッチリだ。なんなら最後に米を加えて食べてもいいかもしれない。

麻辣大好き & 店でもかなりの確率で「まぜそば」を食べる私からすると、コストコの『麻辣まぜそば』は本格的とは言い難い。だがしかし、カスタマイズ次第ではまあまあ近づく! コストコの『麻辣まぜそば』は素材だと捉えて、ひと手間加えるのが正解だ。


オススメ度(☆5中): ☆☆☆(ひと手間加えれば有能!)
また買う度(☆5中): ☆☆☆(なんだかんだお世話になってます)
オススメシチュエーション: 家族で食べても2食くらいはイケる。花椒やラー油を用意しよう。


参考リンク:コストコ公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.