やあ、ポケモンGOトレーナーのみんな! メチャメチャ寝不足になっていないかな? アグノムやエムリットの招待があるかと思うとスマホから目が離せないよね! 42(しじゅうに)のお兄さんは数年ぶりに「睡眠時間90分」を叩き出したよ!! きつかったーーー!

それはさておき、今回はその「湖の神話イベント」を総括していきたい。普段のイベントならこんなことはしないが、そうせざるを得ないほど本イベントに秘められたメッセージは意味深だった。果たしてポケモンGOはどんなゲームになっていくのだろうか?

・イベントを通じて感じたポケモンの世界事情

これまで散々お伝えしている通り、「湖の神話イベント」は異例すぎるイベントであった。詳細については割愛するが、超レアポケモン「アグノム」と「エムリット」を求め、多くのトレーナーが海外フレンド作りに励んだことであろう。

海外フレンド作りを通じてふんわりと分かったのは、ポケモンGOを取り巻く環境の違い。別の言い方をすると「地域性」とでも言うべきであろうか? 亀沢は「ポケモンGOがこんなに流行っているのは日本だけかもよ?」と言っていたが、私の感想はやや違う。以下で大きく3つポイントを整理したい。

・トレーナー数は多い……けど

今回フレンドになったアメリカ在住のトレーナーに聞いた話だが、かの地でも「ポケモンGOトレーナーはかなり多い」という。だが一方で「土地が広大すぎるためレイドが成立しない」「ポケストップもまばら」などなど、特に東京の都心部とはかなり違った環境のようだ。

そう、これはローンチ当初から日本でもたびたび話題に上がる “地域格差” というヤツで、世界的に見れば「ごくごく一部の地域だけが環境的にメチャメチャ恵まれている」ということではなかろうか? 要するに私を含む日本の大都市のトレーナーの方がレアな存在なのである。

・ガチ勢は少ない?

1度ユクシーに招待し、それっきり音信不通になってしまった……なんて経験も相当多かったハズ。「ユクシー1匹でいいの?」「あっちの人はあんまりガチじゃないのかな?」と感じた人もいるかと思うが、これも私は少々意見が違う。

というのも、スペインでエムリットのレイドに招待された際、参加者の捕獲数を確認してみたのだが、総捕獲数30万匹オーバーの猛者も少なくなかった(お兄さんは26万)。中には60万超えの達人もいたので、やり込み度としては「むしろ海外勢の方がスゴいんじゃね?」と感じた次第だ。

一方で「ユクシーが1匹だけ捕れればOK~♪」的なライト層が多いことも事実であろう(レイドが成立しないから数匹に慣れちゃってる説も)。あくまで推測の域を出ないが、要するに「ガチ勢とライト層の2極化」が進んでいるのが、海外のポケモンGO事情ではないだろうか?

・Twitterがメインではない?

海外勢の「アグノム(エムリット)招待するよ!」なんてTwitterの書き込みに日本人トレーナーが殺到する……そんな光景を期間中に何度も目撃した。これだけ見ると日本人トレーナーが圧倒的に多い印象を受けるが、実はそうとも言い切れない。

なぜなら、今回お兄さんがお誘いを受けた「テレグラム(向こうのLINEみたいなもの)」ではユクシーを求めるトレーナーが殺到していたし、そもそも世界的にゲーム専用コミュニケーションアプリとしては「Discord(ディスコード)」が抜きんでている。

実際にドイツ在住のトレーナーは「Twitterはニュースを見る場所。フレンドとやり取りするのはDiscord」と話していた。日本ではどうしてもTwitterがメインになっているが「世界共通でTwitterがポケモンGO人口No.1」と考えるのは浅はかなのかもしれない


さてさてさて──。


個人的に「湖の神話イベント」は、肉体的にも精神的にも非常に充実した(?)内容であった。そしてお兄さんなりに「これからのポケモンGOをフルに楽しむ方法」と「日本人トレーナーが進むべき道」がぼんやりと見えた……気がする。あくまで個人的な見解なので、話半分でご覧いただければ幸いだ。

・日本人トレーナーの活路

まず、海外トレーナーにとって切実なのは「レイドが成立しない問題」だと感じた。終了1分前でも何とかなる新宿や秋葉原とは違い、アメリカの主要都市でさえも「レイドアワーなのにレイドが成立しない」ということが多発しているらしい。実はここに日本人トレーナーの活路があるのではないだろうか?

ポケモンやトレーナーレベルによって違うが、多くの伝説レイドバトルは6人いれば何とかなることが多い。つまり、海外のフレンド1人に対し「5人まとめてフレンドになって!」的なアプローチは、先方にとっても魅力的な提案であるハズ。もちろん、こちらのレイドに招待するのもいいだろう。

ただし、どの国のトレーナーに対し、どのようにコンタクトすべきかは非常に悩ましいところだ。それは今後じっくりと検証を行ってみるつもりだが、正解はぼんやりとすら見えてない。それでも「世界のどこかにお互いがWin-Winになれるフレンドがいる」ことについては確信している次第だ。

理想としては「アメリカ」「ヨーロッパ」「オセアニア」の各地に1グループずつのフレンドができ、各フレンド総まとめでアライアンスを組むことがベスト。それが出来ればポケモンGOは、生涯を通じて楽しめるゲームへとなっていくことだろう。

とはいえ、言うは易しで現実はかなり厳しい。お兄さんのような超積極的な性格の持ち主ですら、今回はアメリカ地域のフレンドさんと人間関係を構築するのが精いっぱいであった。ただし、アメリカのフレンドさんに関しては長くお付き合いができると思っている。いつか世界のどこかで祝杯をあげましょう。

・本当の友達を作ろう

もう1点、「そんなことできねえよ!」という人は、まずは近場でフレンドを探してみて欲しい。実はアメリカのフレンドさんには、お兄さんのフレンドさん複数人まとめて面倒を見てもらっている。この「フレンドからの紹介」は決して馬鹿に出来ない大口のルートだ。

おそらく95%の日本人は、積極的な海外フレンド作りに向いていない。日本人はシャイだし。……が、中にはグイグイ攻めるアタッカータイプの人間も存在する。そんな人とフレンドになっておくことが、意外と「海外に通じる近道」のような気がしてならない。

アメリカのフレンドさんに日本のフレンドを紹介する際、お兄さんが1にも2にも重視したのは「気心が知れているかどうか?」である。ポケモンGOだけではなく、ポケモンGOの話をしながら1杯飲めるような関係こそが最重要だと感じた次第だ。じゃないと紹介できないもんね?


つまり、ポケモンGOは「フレンドではなく本当の友達を作るゲーム」へと変貌を遂げつつあるということ。年齢も性別も人種も関係なく楽しめるゲーム……つまりは、釣りゴルフといったジャンルと近いのかもしれない。大型アップデート「GO BEYOND」も長い目で見ればその一環なのであろう。

そのための第一歩は近場のフレンド作りから。これは本当に重要だ。ポケモンGOの話題だけではなく、自分のパーソナルな部分を話題にできる勇気を持ちたい。それが難しいこともは重々承知だが、それでも共通の趣味から友達ができるなんて本当に素晴らしいことではないだろうか?

・今まで通りでもOK! ……だけど

もちろん、アグノムもエムリットもいずれは誰にでもゲットのチャンスがある……と思う。ポケモンGOの楽しみ方は人それぞれ。これまで通り、まったりプレイするのも当然アリだろう。それは全く否定しないが、自分次第で本当の友達ができるゲームであることはぜひご記憶いただきたい。

なお、ナイアンティック側にも解決してもらわなければならない問題も結構ある。「リモートレイドパス、3枚250コインはジワジワ高くてきつい問題」や「健康な散歩ゲームが夜更かしゲームになりつつある問題」などがそうだが、それはいずれ対策がなされることだろう。信じてますぜ、ナイアンティック様。

かなり長くなってしまったが、それほど「湖の神話イベント」は今後のポケモンGOの未来を占う意味で超重要なイベントであった。後々になってポケモンGOの歴史を紐解いたとき「あのイベントがターニングポイントだった」と評価されてもおかしくない。

お兄さんはとりあえず「ヨーロッパ」と「オセアニア」のフレンド作りを頑張るつもりだが、コミュニケーションのことを考えると日本人がベストだよな~。でも絶対数が少なすぎてたどり着ける気がしないよね~。とりあえず、NHKの英語講座から頑張ります。それではトレーナー諸君の健闘を祈る!

参考リンク:ポケモンGO公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:c2017 Niantic, Inc. c2020 Pokemon. c1995-2020 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)

▼最新情報はTwitterをチェックしてくれよな! まあ、こんなもんだよな……実際はもっと少ない気がする。