外食系でも福袋はすっかり定番となった。本サイトの2020年福袋特集でも、「すき家」「ココイチ」「いきなりステーキ」などをご紹介しているが、吉野家って福袋ないの

分かってる。公式ウェブサイトではレトルトパックの詰め合わせ「福箱セット」が通販されていることは。でも、そんなんちゃうねん! ワシは店舗で何入ってるかワクワクしながら福袋を買いたいねん!! そこで、吉野家の広報に聞いてみたところ、なんと唯一福袋が販売される店舗があるという

・広報に聞いた情報

「福袋というほど良いものではございませんが」と前置きした上で広報が教えてくれた店の名は、神奈川県のたまプラーザテラス店だ。

東急線たまプラーザ駅直結のショッピングモール「たまプラーザテラス」のフードコートにあるこの吉野家。広報いわく「少し通常の吉野家店舗と取り組みが異なる店」だという。なお、販売期間は以下らしい。

2020年1月2日(木)11時~1月3日(金)21時まで
※なくなり次第終了

一応期間は2日間あるが、「※なくなり次第終了」という言葉が怖い。そこで、1月2日の午前に行ってみた。

・買いに行ってみた

広大なショッピングモールである「たまプラーザテラス」。その初売りともなると各店に行列ができているのだが、フードコートの外にある中庭のような広場にひときわ人が集まっていた

広場では、フードコート内の店の福袋を販売している模様。リンガーハット、ミスタードーナツ、丸亀製麺などがパッと目についた。その盛り上がりはさながら外食系福袋フェスである

・開封してみた

その端の方で吉野家が福袋を販売していた。税込2000円の吉野家の福袋。中身は明示されていないが、袋には厚みがあり、持つとズッシリしている。明らかに食券のみではない

そんな袋の中にはさらに箱。このサイズはひょっとしてどんぶりか? どんぶりなのか!? 吉野家ファンとしては、家でも吉野家のどんぶりで食べられるなんて胸アツすぎる!!


さっそく箱を開けてみよう! オラ、ワクワクすっぞー!!


……?


何コレ……?

まずは、ありのままの状況をお伝えすると箱の中にはどんぶりが入っていた。柄もマークも吉野家なので、これはおそらく吉野家のどんぶりだ。

そう、「おそらく」。こういう言い方になってしまうのは理由がある。なぜなら、そのどんぶりは吉野家で出会ったことがない見た目をしていたから。なんと、そのどんぶり……


ちょっと歪んでいるのだ

何を言っているか分からないと思うが、私も何が起きているのか分からない。だが事実、箱から出てきたどんぶりは、吉野家のどんぶりを熱しすぎてちょっと溶けたみたいな形をしていたのである。

運んでいる間に箱にぶつかって形が変わったのかとさえ思った。だがしかし、いくら早さを売りにする吉野家でも、器を作り立てアツアツの状態で福袋に入れるとは考えにくい。したがって、論理的に考えると、こういうデザインなのだと思われる。

正直、ファンからすると、見慣れたいつものどんぶりが良かった。っていうか、なんでちょっと歪ませちゃったんだよ……! 意図が分からないよ!! そんなどんぶりはさて置き、福袋の中身の全ては以下の通り。

・吉野家の福袋(2000円)の中身

・謎のどんぶり
・吉野家の箸
・牛丼無料券 × 5

──吉野家の牛丼は1杯税込380円なので、無料券だけでも1900円分の価値がある。さらに箸もついているため総合的にはお得だ。どんぶりの形は謎だけど……!

とは言え、そんなどんぶりも、ずっと見てると小洒落たカフェの器に見えなくも……見えないな。と、ともかく! こういう謎のオリジナリティーも福袋のだいご味の1つだと思う。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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▼ちなみに、この店はメニューも他では見ないものがいっぱいだった

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