海外旅行にまったく興味がない人でも、『トレビの泉』は聞いたことがあるのではないだろうか。噴水に背を向けた人が、バックスローでコインを投げまくっているアレだ。もしくは、映画『ローマの休日』や『甘い生活』で有名な泉と言った方がピンと来る人だっているかもしれない。

その場所に、つい先日私は行ってきた。これまでテレビや雑誌で何度も見たことはあるが、生で見たことはない。というより、生まれて初めてのローマ。したがって、生まれて初めての「生(なま)トレビ」である。

・狭い路地を抜けたら

なにぶん初めてづくしなので、路地の奥にそれっぽいものが見えただけでテンションがあがった。このまま真っ直ぐいけば、『トレビの泉』に突き当たる。Googleマップ的にもそう言っている。間違いない。あの奥こそ、『トレビの泉』がある広場だ。


もう少し。


もう少し歩いたら……



着いた〜〜〜!


彫刻、すごっ!


……っていうか……



人、すげえええええええええ!


この広場、人口密度高すぎぃぃいいい!



彫刻。


噴水。


そして……


人。


こんなん噴水より人の方がインパクトあるだろ!


・コインを投げられる場所がない

『トレビの泉』はローマの超定番観光スポットなので、いくら初心者の私でも「人が多いんだろうな」ってことくらいは覚悟していた。しかし、彫刻や泉よりもインパクトを感じるほど人が多かったのは想定外。その混み具合ゆえに、誰もがコインを投げるのに苦労をしているのも想定外だった。

考えてみたら、テレビや雑誌では正面からのキレイな画だけを紹介して、見ている人たちの混み具合を取り上げることはそれほど多くない。なので気づかなかったのかもしれない。インスタ映えの裏側に。

ちなみに私の場合は、安心して投げられるスペースを見つけられなかったので、コインを投げずに帰るしかなかった。バックスローで投げようとしたら、誰かに手が当たるのだ。満員電車の車内で手を振り回すのを想像してほしい。

かといって、強引に後ろの方から投げたらコインが前の人に直撃する可能性もある。これはこれで危険なのだ……。


・『トレビの泉』へ行く人はご注意を

なお、私が『トレビの泉』へ行ったのは10月初旬で、時間帯は午後。冬であればもうちょっとマシなのかもしれないが、逆にもっと人が多い時期だってあるだろう。どちらにせよ、同スポットに行く人は「めちゃくちゃ混んでいる」と心した方がいい。あと、どうしても『トレビの泉』でコインを投げたい人は朝早く行くのがいいかと思う。

それから、混んでいるってことはスリがいる可能性もあるから、そのあたりもお気をつけて!

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.