つい先日、台湾でアジア初となる「同性婚を容認する特別法」が成立したと話題になった。2019年5月29日現在、アメリカ・フランス・オーストラリアなど、世界26カ国で同性婚が認められているが、日本では法整備どころかまだまだ議論が熟していないのが現状だ。

とはいえ「このご時世、LGBTの人もそんなに不便はないでしょ?」とお考えの方も多いかもしれない。だがしかし、実際には今回ご紹介する漫画『今の日本を生きるひとりのゲイが伝えたいこと』にあるように、様々な障害が存在するようだ。

・実話漫画

漫画『今の日本を生きるひとりのゲイが伝えたいこと』を公開したのは、性のあり方やフェミニズム、性の知識や多様性を漫画やイラストで紹介す「Palette / パレット」(@ Palette_lgbtq)だ。

2019年5月27日に投稿された漫画『今の日本を生きるひとりのゲイが伝えたいこと』は、約2日間で4万5000リツイート以上を記録するなど、大きな反響を呼んでいる。

さて、漫画は1人のゲイの男性が39度の熱を出し、救急車を呼ぶところから始まる。意識が飛びそうな中、救急隊員に緊急連作先を尋ねられた男性は、パートナーの男性の携帯番号を見せたという。だがしかし、返ってきたのは「そういうのはちょっと認められないんですよね」という無慈悲な一言であった。

おそらく救急隊員も、そこまで悪気があってその言葉を発したのではあるまい。ただ、その悪意のない一言こそが、日本におけるLGBT問題の根深さを現わしているのではなかろうか? ゲイの男性が伝えたいこととは? あまり知られていないLGBTの地域格差とは? 詳しくはご自身の目でご確認いただきたい。




冒頭でもお伝えした通り、日本では同性婚の法整備は遅々として進んでおらず、目処すら立っていないのが現状である。2020年5月までには南米「コスタリカ」で、27カ国目となる同性婚が認められる見込みだ。

参照元:Twitter@Palette_lgbtqNPO法人EMA日本
イラスト:Palette , used with permission.
執筆:P.K.サンジュン

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