世界中で「同性婚を合法」とする国が続々と誕生してはいるが、それでも、同性愛者が日常的に受ける差別が完全に無くなる日は近くないようである。

というのも、ゲイパレードで恋人にプロポーズして話題になった英警察官が「後悔している」と告白しており、そこには “一部の人から受けた差別” が関係しているからだ。

・ゲイパレードで警官が恋人にプロポーズ!

2016年6月に英ロンドンで開催されたゲイパレードで、ロンドン警察署の警官フィル・アドレムさんが、パレードの最中に恋人にひざまずいてプロポーズ! 

結婚の申し込みに、「YES!」と返事をした恋人と固く抱き合いキスをする姿は、同性愛者の権利を望み戦う人々にとって希望のシンボル的存在になっていたのだ。

・公の場でプロポーズしたことを後悔することに……

警官という立場で、ゲイパレード中に同性の恋人にプロポーズしたフィルさんは、世界中から注目を浴びることに! 

しかし、英ニュースサイト『indy100』によると、最初は彼の勇気ある行動に称賛と励ましの声が贈られていたものの、次第に中傷のコメントやネット上の嫌がらせが増えたというのである。なかには、「二人とも縛り首になればいい」とか、「イスラム過激派組織に襲われても仕方がないな!」といった、信じられないほど酷いコメントを書き込むネットユーザーもいたとのこと。

・ポジティブな姿勢を忘れないフィルさん

今までにも、ゲイであることを理由に差別を受けたことがあると語るフィルさんは、18歳の時に、同性愛者を嫌う男性グループに襲われるという痛ましい経験をしている。

人生における幸せな出来事のひとつ「婚約」さえも、心ないネットユーザにより台無しにされかけてしまった彼……。だが、「同性愛者であることを公言していても、警察官になれる時代に生きられる私はラッキーです」と言い、ポジティブな姿勢は忘れていないようだ。

勇気ある行動を取った人が、このような目に遭ってしまうとは本当に残念でならない。フィルさんの行動が一人でも多くの同性愛者を勇気づけ、差別のない世界がやって来ることを願うばかりだ。

参照元:YouTubeindy100(英語)
執筆:Nekolas

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