「LGBT」という言葉を多くの人が知るようになり、一昔前と比べれば世間的にも多くの人が多様性を受け入れているように見える。だが一方で「生産性がうんぬん」と時代にそぐわぬネガティブな話題が多いことも事実で、諸外国と比べれば日本はまだ寛容な社会ではないのかもしれない。

生産性──。特に「子育て」については、子を成せないLGBTの人たち本人が一番気にしているところなのだろう。そんなやや重いテーマについて、ある漫画がとても深いメッセージを投げかけている。果たして1人のゲイが救われた一言とは何だったのだろう?

・考えさせられる作品

漫画『ゲイと子育てと生産性』を公開したのは、自身もゲイであるという作家の「もちぎ@omoti194)」さんだ。これまで当サイトでも数作品を紹介してきたが、ぶっ飛んだものから考えさせられるものまで、幅広く赤裸々な体験談が もちぎさんの作品の魅力である。

さて、今回の漫画はズバリ「考えさせられる系」作品だ。漫画でも触れられているが、実は「生産性」や「子育てについて」もっとも敏感なのはLGBTである本人たちなのだろう。一部の人が言うように、決して開き直っているワケではないのだ。

漫画はもちぎさんがゲイバーに勤めていた際、お客さんの子供を預かるところから始まる。子供と1日を過ごした もちぎさんは「自分の子供が欲しいとは思わないけど、好きな人の子供なら育てたいって思っちゃうかも」と感じたという。

だが実際には代理出産や養子縁組など、ゲイが子育てをする環境を整えるには、いくつものハードルがある。そんなとき、面倒を見た子供の母親が放った一言が もちぎさんを救った。果たしてその一言とは? 詳細はご自身の目でご確認いただきたい。




なお、もちぎさんの作品を集めた単行本『ゲイ風俗のもちぎさん セクシュアリティは人生だ。』が2019年8月9日に発売される。これまでTwitterを中心にバズりまくった多くの作品が収録されるようなので、興味がある人はぜひチェックしてみてはいかがだろうか?

参考リンク:Twitter@omoti194Amazon「ゲイ風俗のもちぎさん-セクシュアリティは人生だ。」
イラスト:もちぎ , used with permission.
執筆:P.K.サンジュン

▼Twitterはこちら。