気がつけば5月の後半に突入しているが、いまだにゴールデンウィークぼけから回復していないという人は多いのでは!? 連休を利用して、毎年海外へ2~3週間ほど一人旅を楽しんでいる筆者も、現実世界へのカムバックに慣れようと必死である。
さて、今年は中欧クロアチアとスロヴェニア、島国のマルタ共和国を訪れたのだが、筆者が少しずつ習得した「海外一人旅のコツや醍醐味」を紹介してみたいと思う。知っておけば、女性の一人旅でも安心だぞ!
・筆者が習得した旅のコツ
【バックパックがおススメ】
筆者は妹が住んでいるオーストラリアへ行く時以外、スーツケースではなくデカいバックパックを背負って海外一人旅をしている。特にヨーロッパを旅する場合、スーツケースはおススメしない。
なぜかというと、古い町並みや景観を維持するためにエスカレーターやエレベーターを設置していない観光地がほとんど。しかも、階段と坂がやたらと多いからだ。
それに加えて石畳の道も少なくない。スーツケースで旅をするには最悪の環境だとも言えるのだ。その点、バックパックだといつでもどこでも背負えるし、いざという時に走れるのも本当に助かる。バックパックを背負ったままトイレで用だって足せるし、もうスーツケースで一人旅をすることは考えられない。
お土産はどうするの? そう思う人もいるだろうが、折り畳み式のボストンバックを携帯していれば、クッキーやチョコなど形が崩れやすいものでも機内に持ち込みできるので便利である。
【酔っぱらわずに色んな種類の酒を楽しむ方法】
お酒が好きな人は、日本では手に入らないワインやクラフトビールなど、旅先でできるだけたくさん飲んで楽しみたいに違いない。かくいう筆者も大の酒好きなのだが、女海外一人旅でヘベレケになったりしたら危険なこと極まなりない(もちろん男性も!)。
そこで実践しているのが、「酒は昼から飲む」である。休暇中なのだから、お天道様が高い位置にいる時間帯に飲み始めたって文句を言う人はいないはず。そしてポイントは1~2杯飲んだら観光して歩き回り、ホロ酔い気分を完全に醒ますこと!
次に休憩で再び1~2杯飲んで観光 → 酔いを醒ます → さらにディナーで1~2杯を繰り返し、筆者は酔っぱらうことなく1日に6種類ほどのお酒を楽しんでいた。筆者の周りには一人で海外を旅する女友達が数人いるが、これは我々の間で鉄則となっている。
もう一つ大切なことはバーなどで飲んでいる時に、ドリンクを飲み終えないうちに絶対にトイレへ行かないこと! なぜかというと、席を外している間にドリンクの中へドラッグを入れられる可能性があるからだ。
これは女性だけでなく、男性にも注意してほしい点である。ドラッグでフラフラになっている間に窃盗に遭う可能性もあるため、ブルブル震えるほど尿意をもよおしていてもドリンクを飲み干すまで我慢しよう。
【地球の歩き方の上手な使い方】
なんといっても、海外一人旅の強~い味方といえば地球の歩き方である。だが、辞書のように分厚くて重い本著を常に持ち歩くのは結構大変!
そこで筆者は、自分が訪れる予定がない場所や地域、必要ない情報ページはカッターで切り落として持参している。そうすると重さが半分ぐらいになり、嘘のように軽くなるので一度やってみてほしい。
【英語が通じにくい国でのコツ】
英語が通じにくい国では、ちょっと道を尋ねたり質問するにも困ってしまうことがある。早急に必要な情報をゲットしたい時、地元の人に質問していては時間を食うだけである。
そんな時は旅行者を狙って声を掛けると、意外と簡単に問題が解決することが多い。海外旅行者なら英語を話す人が多いし、その町に1~2日でも滞在している人なら大体の方角や観光地の情報を把握しているからだ。
実のところ、筆者も首からカメラをぶら下げてどこから見ても観光客なのに、よく他の旅行者に方角やバス&地下鉄の乗り方などを聞かれることがある。すでに自分が経験したことなら、ほとんどの質問にちゃんと答えることができるので、筆者も英語が通じにくい国や都市では旅行者に質問することが少なくない。
・海外一人旅の醍醐味とは!?
「一人で海外を旅するなんて寂しくないの?」と聞きたくなる人がいるかもしれないが、一度一人旅を経験してしまうと他の人と旅行したいと思わなくなってしまうのだ。
それは、人との出会いが圧倒的に増えるからである。友達やパートナーと旅行すると、どうしても会話をするのは連れだけになってしまいがち。ところが一人だと特に努力をしなくても、自然と現地の人や他の海外旅行者と話す機会ができる。
筆者は、昨春に訪れたスペインのマドリッドで知り合った米女性と今でも連絡を取っていて、今年スロヴェニアへ行ったのは、彼女が「人も親切で食べ物も美味しいし、絶景スポットも素晴らしくて最高だった」と教えてくれたからだ。
そして今回は、そのスロヴェニアで出会ったアルゼンチン男性と仲良くなった。彼の話に感化され、以前から憧れていた南米パタゴニアへの旅行を実現させるべくスペイン語の勉強を始めた。こういった人との触れ合いは、絶対に人生における糧や刺激になると思う。
筆者が最初に海外一人旅をしたのはイタリアで、行く前は不安で仕方がなかった。何ごとも新しいことにチャレンジする時は勇気が必要だが、一度飛び込んでみると意外と簡単にできてしまうものだ。本当に旅って素晴らしい。これからも新しい刺激と経験を求めて、世界を歩き回りたいと思う。
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.