現地時間2018年4月8日、プロレス界最大の祭典『レッスルマニア34』がニューオリンズ州のメルセデスベンツ・スーパードームで開催された。注目は何といっても王者「AJ・スタイルズ」と挑戦者「中邑真輔」のWWE王座戦だったが、結果からお伝えすると中邑の王座奪取はならなかった。

・注目は試合後

1月に開催された「ロイヤルランブル2018」でWWE王座挑戦権を獲得してから3カ月弱……ついにこの日がやってきた。王座奪取となれば日本人初の快挙、しかも相手が新日本プロレス時代から好勝負を連発したAJ・スタイルズとくればイヤでも期待は高まる。

互いに手の内を知り尽くした相手とあって、試合は両者ペースを譲らずに激しく続いていく。ただ最後は中邑の必殺技 “キンシャサ” をAJに切り返され、最後は “スタイルズクラッシュ” の前に無念の3カウントを聞いたという。そして本当の見せ場は試合後に起きた

惜しくも王座奪取はならなかったものの、互いの健闘を称える中邑とAJ。……その時だった! 中邑はハグからAJの股間を殴打!! 日本語で一通りAJを罵ると最後は場外でキンシャサ! 客席からは大ブーイングが巻き起こる中、中邑は会場を後にした。

・まさかのヒールターン

スポーツマンシップのかけらもない衝撃的なできごとだが「どうした中邑……?」なんて心配する必要はない。実はビッグイベントでの「ヒールターン(悪役になること)」も「ベビーターン(善玉になること)」も決して珍しいことではないからだ。

例えば過去には悪役だったレックス・ルガーがヨコヅナ(グレート・コキーナ)を投げ飛ばしベビーターンを果たしたり、悪役だったハルク・ホーガンがロック相手にベビーターン……なんてことはいくらでもあった。

そして重要なのは「大舞台でのターンは人気選手にしか許されていない」ということ。つまり今後も中邑は大活躍することが証明されたようなもので、いずれWWE王座奪取のチャンスもあることだろう。むしろヒールの方が王座獲得の可能性も高いのではなかろうか?

とにもかくにも、今回はWWE王座獲得には至らなかったものの残念がる必要はない。当分の間 中邑真輔の活躍は続きそうだし、意外と王座奪取も近い……気がする。

参照元:Twitter@WWE
執筆:P.K.サンジュン
Photo:©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.

▼股間を殴打!

▼……からのキンシャサ!

▼個人的にはヒールの方が絶対にイイと思う。