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ジャンルを問わず、日本育ちのものが海外で通用すると無条件に嬉しいものだ。「日本生まれ日本育ち」でもいいが、「海外生まれ日本育ち」だと、また違った感慨深さがある。多くのプロレスファンにとって、そんな誇りを感じさせてくれるプロレスラーがいた……。クリス・ベノワである。

新日本プロレスで修業を積んだ彼が、世界最大のプロレス団体WWEでチャンピオンに輝いたとき、誇らしい気持ちになったファンは多かったことだろう。そんなベノワの必殺技を、60個もランク付けした動画が YouTube にアップされているのでご紹介したい。動画のタイトルは『Top 60 Moves of Chris Benoit』だ!!

・許されない行為

動画を紹介する前に、クリス・ベノワについては触れなくてはいけないことがある。2007年40歳の若さで亡くなった彼だが、妻と子供を道連れにした無理心中であったとされている。うつ症状や外傷性脳損傷が原因とされているが、彼の行動は決して許されることではない。

だが、プロレスラーとしては小柄だが、ヘビー級レスラーにも負けないパワーと、卓越したレスリング技術を持ち合わせた彼のファイトは、多くのファンを魅了したことも事実である。華やかな世界で実直に生きる姿と、多くを語らない寡黙さをファンは愛していた。

・米在住のプロレスマニアが制作

以前の記事でも解説したが、まずは動画の作者を紹介しておこう。毎度おなじみ YouTubeユーザー「BDWJ1986」こと、米ニュージャージー州プレインフィールド在住のロドニー・A・カミンズ(Rodney A Cummins)氏だ。

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ロドニー氏は、これまでにも数々の「プロレス勝手にランキング動画」を公開。そのひとつが今回の “クリス・ベノワベスト60” だ! 彼はクリスマスイブにも5本の動画をアップしている……! さすがに寂しいぞ、ロドニー・A・カミンズ!!

・49位は強烈な「逆水平チョップ」

それはさておき、気になるランキングであるが、ロドニー氏らしい多彩なラインナップになっている。相手の胸を切り裂くような逆水平チョップが49位、新日本プロレス仕込みの逆片エビ固めが23位、アメリカマットで使い始めた連続ジャーマンスープレックスが6位となっている。

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果たして1位は何なのか? 気になる結果は自分の目で確かめて欲しい。世界中のマットを渡り歩いたベノワらしく、新日本プロレス・WCW・ECW・WWEと多くのリングで戦っている姿が確認できる。「ペガサス・キッド」「ワイルド・ペガサス」時代のファイトも必見だ。

繰り返しになるが、彼の死に際の行為は決して許されない。だがしかし……それでも多くのファンはこれからも、“プロレスラー”クリス・ベノワを愛し続けるだろう。安らかに眠れ、クリス・ベノワ。R.I.P。

参照元:YouTube、Twitter @BDWJ1986
執筆:P.K.サンジュン

▼「Top 60 Moves of Chris Benoit」だ!