ラー油のポテンシャルを、まだ私達は全然知らないのかもしれない。「食べるラー油をチョロっと味わったくらいで、私のことを分かったつもりになってもらっては困りますよ。フッフッフッ……」 そんな “ラー油神” の声が聞こえてくるようだ。

今の私には、その声がはっきりと聞こえている。大阪王将で天津飯を食べながらも、しっかりと耳に届いているぞ。声がどこから聞こえるのかと言うと……卓上からだ!

回りくどい言い方をしてしまったが、何が言いたいのかというと「大阪王将のふわとろ天津飯にラー油をかけたらウマイよ」ということである。何も特別なラー油じゃない。卓上にあるラー油、あれをチョロっと天津飯に垂らす。食う。最高だ。

・上品な譲り合い

ほんのりとしたゴマ油の風味が漂う「ふわとろ天津飯」のタレが、ラー油と実に良く合う。少し辛みが感じられるようでもあり、ゴマの風味が際立つようでもある。タレとラー油が、「あ、どうぞどうぞ!」「いやいや、そちらこそお先にどうぞ!」と互いに譲り合いながら、互いの味を活かし合っているようだ。

ただ誤解しないで欲しいのは、ラー油をかけたら味が一瞬にして劇的に変わって激ウマになる、という類のものではない。よほどドバドバかけないと味はそれほど大きく変わらないだろうし、そもそも何もしなくても「ふわとろ天津飯」は十分にウマイ。

・ちょっとした変化がうれしい

ラー油の量にもよるけれど、適量であれば少しアクセントが加わる程度。ひとつまみの七味をうどんにパラっとかけるようなと言おうか、水筒にレモンの輪切りを1つ落としたようなと言おうか。味が大きく変わるわけではないのだが、ちょっとした変化が食べる側からすると楽しかったりする。そんな感じだ。

──と言うと、「お前が自分の好みに合わせて “味変” してるだけだろ!」と思う人もいるだろうが、そうではない。大阪王将の公式Twitter アカウントは、このように呟いているぞ。

「ふわとろ天津飯にラー油は、幸せな出会いでぎょざいます」

──そう、公式が認めているのだ。


そんなわけで、ふわとろ天津飯とラー油の組み合わせを知らなかった人は、一度試してみてくれ。心配しなくても、数滴であれば「ふわとろ天津飯」の繊細な味を壊しはしないから大丈夫だ。ちなみに、もう少し辛みが欲しいという人には、「ふわとろ麻婆天津飯」が個人的にはオススメである。

参照元:Twitter @osaka_ohsho
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼なお、天津飯についてくるスープにラー油を垂らすのもウマイよ!