南極点を目指し、ひたすら歩き続ける荻田泰永(おぎたやすなが)氏がついに偉業を成し遂げた! 無補給単独徒歩の冒険を達成し、予定通り50日目に南極点に到達したのである。

2018年1月6日の定時連絡で、日本の事務局に南極点にたどり着いたことを伝えてきたのだ。

・1月5日13時45分南極点到達

荻田氏の連絡によると、現地時間1月5日の13時45分(日本時間1月6日1時45分頃)に南極点に到達したとのこと。残り11kmの道のりを、これまでの行程と同じように、ゆっくりと、しかし着実に前に進み、ゴールのその瞬間を迎えたようだ。

到着予定時刻に関しては、事前に日本の事務局から報道関係にアナウンスされていた。これまであまり報じられることはなかったのだが、「日本人初の快挙」と聞き、事務局には多くの報道陣が詰めかけていた。そして迎えた南極からの入電。荻田氏の電話での報告に、報道陣は耳を傾けていた。

若干声が聞き取り辛かったものの、荻田氏が元気な様子はしっかりと伝わってきた。彼は繰り返し、「自分のやったことは大したことじゃない」と語り、たくさんの援助や協力があったおかげと感謝の言葉を口していた。荻田氏の謙虚な人柄がうかがえるコメントだ。

・次の偉大な野望

今回の偉業達成は、荻田氏にとって大いなる野望の第1歩に過ぎない。彼が本当に果たそうとしているのは、北極点・南極点の両極を無補給単独徒歩で制覇することだ。これまで誰1人として、両極制覇を達成したものはいない。

日本人初の快挙は、彼の主戦場となる北極への大きな足掛かりだ。きっと心の奥底では、すでに北極の光景が浮かんでいるかもしれない。とにかく今はゆっくり休んで、偉業を達成した満足感に浸って欲しい。荻田泰永、おめでとう!

協力:荻田泰永南極遠征事務局
Photo:荻田泰永, used with permission.
執筆:佐藤英典
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▼やったぞ、荻田泰永!

▼荻田氏からの入電。声は聞き取り辛いが元気な様子がうかがえる

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南極点到達を伝える荻田氏の声

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▼残り0km。約1100km、歩き切った!