荻田泰永(おぎたやすなが)氏が南極点無補給単独徒歩の冒険を開始して、この日でちょうど30日目。つまり1カ月が経過したことになる。目標としていた中間地点のティール山脈に到達したのだが、そこで彼の想像を超える奇跡が待っていた!

・荻田氏からの定期連絡(日本時間 12月17日)

現在地:南緯 85度05分 西経 80度47分
この日の移動距離:24.2km
標高:1354m
天候:晴れ
気温:マイナス15度

・ティールコーナーに着くと……

南極点までの中間地点に位置するティール山脈。その麓にある「ティールコーナー」は、補給ポイントだという。ちょうど冒険の節目となる30日目を迎えた荻田氏は、その日のうちにティールコーナーまで到達することを目標にしていたそうだ。

そして実際に辿りつくと……いくつかのテントが点在しており、そこで1人の男性が荻田氏を出迎えてくれたらしい。その人物とは……!

冒険家のロバート・スワン氏だ。イギリスではレジェンドと言われる冒険家のひとりで、荻田氏が尊敬する人物。彼の著書を荻田氏も持っているという。見渡す限り雪と氷の世界で、そんな人物に遭遇するとは……。荻田氏の驚きは想像にあまりある。

とにかく、これは良い兆候に違いない。この調子で、南極点に向けて邁進して欲しい。

※南極お悩み相談
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協力:荻田泰永南極遠征事務局
Photo:荻田泰永, used with permission.
執筆:佐藤英典
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