南極点に向かってひたすら歩き続けている荻田泰永(おぎたやすなが)氏。無補給単独徒歩の冒険は16日目を終了した。日本の事務局に定時連絡が入ったので、現況をお伝えしたいと思う。

・荻田氏からの定期連絡(日本時間 12月3日)

現在地:南緯81度58分 西経80度04分
この日の移動距離:18.1km
標高:835m
天候:晴れ
気温:マイナス13度

・残り900kmを切った!

この日は晴天だったものの、相変わらず柔らかい雪が積もっており、足場は良くないとのこと。低い気温のおかげで雪面は次第に締まってきているようだが、苦戦を強いられているようである。

それでもこの日は18kmを越える移動距離を稼いでおり、順調に歩みを進めていることがわかる。残りの距離も800km台(897km)になった

・だが、この先2000m登ることに……

しかし、南極点の標高は2800m。現在標高835m地点で、目標地点の半分の標高にも達していないことになる。ここからは登り坂との戦いも過酷になっていくのだろう。いずれにしても、このまま順調に冒険を続けられるかどうかは天候次第。低い気温のまま、晴れた日が続くといいのだが……。

※南極お悩み相談
荻田氏のTwitter( @ogitayasunaga )をフォローして、「#南極お悩み相談」をつけて相談を投稿すると、荻田氏が相談に答えてくれるかも! 相談内容は日本の事務局から荻田氏に伝えられるぞ。南極大陸を歩き続ける荻田氏に、何でも相談してみよう!

協力:荻田泰永南極遠征事務局
Photo:荻田泰永, used with permission.
執筆:佐藤英典
★こちらもどうぞ → 荻田氏の「南極冒険

▼荷物は日ごとに軽くなる。これから1日の移動距離が20kmを越える日も出てくるだろう