南極点に向けて無補給単独徒歩の冒険を続ける荻田泰永(おぎたやすなが)氏。冒険はいよいよ終盤に差し掛かってきた。42日目の行程を終えて、日本の事務局に定時連絡が入ったので、現在の状況をお伝えしよう。

・荻田氏からの定期連絡(日本時間 12月29日)

現在地:南緯 88度06分 西経 83度06分
この日の移動距離:29.2km
標高:2603m
天候:晴れ
気温:マイナス18度

・標高2600m到達

ついに終盤戦の目標としていた「南緯88度・標高2600mの地点」に到達。残りは約200kmで、標高2800mまで登っていくことになる。今後の道のりはほぼ平たんらしい。

・平らな雪面を歩く

また荻田氏によると、風が描いた「雪紋」もなく、風が雪面を削りとってできる「サスツルギ」もないそうだ。あるのは、雪と氷と空、そして荻田氏自身と彼のひくソリだけ。そこでできることは、南極点に向けて歩くのみだ。この状況に本人は「自分の慢心や事故に気をつけて頑張るのみ」と述べている。

とにかく、あとは朗報を待つだけ。日本人初の無補給単独徒歩、南極点到達の達成は近い!

※南極点到達はいつ? 日時当てクイズ!
荻田氏が南極点に到達する日にちと時間を当てるクイズ実施中。到着日時を予想して、Facebookページ「荻田泰永北極点事務局」に予想コメントを投稿しよう。もっとも近い予想をした人には賞品が用意されているぞ~!!

協力:荻田泰永南極遠征事務局
Photo:荻田泰永, used with permission.
執筆:佐藤英典
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▼残り212km。標高2800mの南極点に向けてほぼ平たんな道のりを歩くのみ