仕事が忙しかったり、独り身だったりすると、ついつい食生活が雑になってくる。雑なモノを食べていると、おのずと生活も雑になる。たまには、いや、できることなら毎日、自炊して「ちゃんとしたゴハン」を食ベたほうが良いに決まってる。
ちゃんとしたゴハンを食べると、当たり前だが「よ〜し、ちゃんとしたゴハンを食べたぞ!」という晴れ晴れとした気持ちになれる。でも……「自炊する時間がない」ってことも、わかってる。そんな人にこそオススメしたいのが、『ぬか漬け』なのだ!!
・気づけばぬか床生活11カ月
実は私(羽鳥)も、最初は「ぬか漬け」を敷居の高いモノだと思いこんでいた。毎日かき混ぜなきゃいけないなんてムリムリムリ! 絶対に挫折する! !……と思っていたのだが、あれよあれよという間に、ぬか漬け生活は11カ月目に突入している。
・冷蔵庫に入れたら手入れは週1でOK
なぜ私がぬか漬けを続けられているのかというと、ずばり「無理はせず、自分の生活にあったぬか漬けを作っているから」だ。私流のぬか漬けルールは以下の通り。
その1:ぬか床を冷蔵庫に入れているので毎日かきまぜなくてOK。
その2:めんどくさいので下処理(野菜の塩もみ等)はしない。
その3:野菜を入れたら、1週間ほど放置してから一気にとりだす。
その4:シナシナに漬かった野菜は、細く輪切りにして「古漬け」として食べる。
──以上4つ。ようは手抜きをしつつ週に1回だけ面倒を見るだけだ。
・店で売ってる漬け物なんてもう食べられない
薄〜く切った古漬けに、しょうがを添えつつ醤油を垂らしてホカホカごはんと一緒に食べると……これが白目をむくほど劇的にウマい。もちろんお茶漬けとの相性も最高だ。こんなに最高の「おかず」が、放置するだけで作れるなんて! ……そう!!
まさに「よ〜し、ちゃんとしたゴハンを食べたぞ!」という気持ちになるのだ。
「何の変哲もないスーパーで買ったキュウリとニンジンが、なぜここまで美味しくなるの!?」と、毎度のことながらビックリする。私がやったことといえば、単にぬか床に漬けただけ。あとは放置しただけなのに……!! と、食べるたびに感動するのだ!
・カスタマイズも楽しい
しかも、月日を重ねるごとに、「ぬか」そのものも “自分の味” に変化している気がする。カスタマイズも実に楽しい。私はトウガラシと昆布とニンニクを入れているのだが、もうなんというか完全に「ウチにしかない味」になっているのだ。そんな細やかなチューニングを、自分の舌で確かめられる。こんなに幸せなことはない。
・ポイントは「むりをしない」こと
最後に、ぬか漬けを長く続けるコツも書いておきたい。とどのつまり「むりをしない」ことに尽きると思う。なにせ冷蔵庫だから面倒を見るのは週1だけ。取り出したらタッパー保存。このくらいの手間なら、忙しい人でもトライできる気がする。
・週1を逃してもギリ大丈夫
また、たまに「やべっ、忘れてた!」と10日間ほど放置したりもするが、わりと大丈夫だったりもする。さすがに2週間放置した時は、床面にはビッシリとカビが生え、きゅうりはグジュグジュに溶け始めていたが、ニンジンは全然大丈夫だった。
……そう! もう1つのポイントは「野菜選びも無理をしない」ことかもしれない。
今まで「なす」や「かぶ」や「だいこん」なども漬けてきたが、ぬか床に色がついたり、水分が出まくったりと、意外と難易度が高かった。しかしキュウリとニンジンは失敗しない。先述の通り、特にニンジンは超絶タフ。タフすぎて損はない!
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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【あらためて羽鳥式古漬けの作り方】
▼きゅうりは、洗ってから……
▼床に入れやすい大きさに切って……
▼あとはつっこむだけ
▼ニンジンは、皮をむいてから
▼切って
▼つっこむだけ
▼あとは冷蔵庫へ。1週間後に会いましょう〜!
▼1週間たちました
▼バッチリ漬かってる〜!
▼ちなみに3日くらいで取り出すと、こんな感じの浸かり具合だ
▼ともかく、まずは水洗いしてぬかを落として……
▼こんな感じ。古漬けって色してる
▼水気をとって……
▼うす〜く切って〜
▼タッパー保存して冷蔵庫
▼1週間以内に、この漬け物を食べきるのだ。そのくりかえし。
▼わりとマジメにやっていた初期
▼最初は塩もみしていたが、もうやってない
▼ナスは難易度高い
▼とにかく塩もみ等の加減が初心者にはムズい
▼ぬかは河村さんちのを使用。Amazonで売ってるぞ
▼容器は野田ホーロー
▼ぬか漬けがあるだけで、「丁寧な食事」に見えるぞ!
▼ニンジンはタフ!
▼古漬け最高〜\(^O^)/