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インターネットやスマートフォン、SNSの発達により誰でも気軽に情報を発信できる現代。常識からマニアックな知識までも検索しやすいネットは、もはや我々の生活の一部となっている。だが、光があるところには影も生まれる。その影の1つがネットディスだ。

匿名であること、顔が見えないことで激しさを増す誹謗中傷。それを苦に自殺する人までいる世の中である。この状況をなんとかしたい。インターネットで苦しむことをなくせないものか……。

そこで、ロケットニュース24に寄せられたディスコメントをGoogle翻訳にかけてみたところ、ハッピーな感じになったのでお伝えしよう! ディスでヘコんでた人の笑顔も取り戻すことができたぞ!!

・痰つぼのような問い合わせフォルダ

そのディスでヘコんでいた人というのが、当編集部の佐藤英典である。体を張ったクレイジーな記事と無類の顔面力で知られる彼。なぜか、彼宛てに届く問い合わせは誹謗中傷の割合が多い。そんな問い合わせの数々は以下の通り。

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「朝から気持ち悪ぃぞコラ! ニュースだけにしろ。それがニュースサイトだろ! 佐藤、テメーの顔は2度と見たくないんだ、いいか2度と掲載すんじゃねえぞ! 分かったなボケ!」

佐藤記者が気持ち悪い。ニュースサイトでキモイ顔見せるな。しかも記事も面白くない」

「佐藤、お前は他と比べて食い物の記事が多すぎる。食い物しか書けないのか? 食い物しか書けないんだな。爆盛りとかコスパとかこのアホの一つ覚えが! 好きなもんばっかり食ってるんじゃねえ!! 好き嫌いの塊が! 健康に良さそうな食い物の記事もたまには書け! 意地汚い食欲のクズが!!

超大盛とか金輪際書くんじゃねえぞ! 繰り返すぞ。お前が絶望的なほどアホなことはわかったから、せめて食べる物の視野を広げろ。アドバイスしてやってるんだから感謝しろよクズが」

(※あまりに表現が過激だったため、問い合わせのテンションを残しつつ意訳しております)

──と、このように、「佐藤」の名で検索すると、問い合わせフォルダが痰つぼのようになる。私(中澤)は、てっきり佐藤はこういったことは気にしない人なのだと思っていた。だが、ある日のこと。私が出社すると、彼のテンションはあからさまに低かった。どうしたんすか?

・佐藤は気にしていた

佐藤英典「星児よ。空はこんなに青いのに、世界はこんなに美しいのに、なぜ人と人は傷つけあうんだろうな(遠い目)」

──は? ちょっと何言ってるかわからないんですが……。

佐藤英典「実は、また俺の人間性を否定する問い合わせが来ていたんだ。みんな俺のこと嫌いすぎだろ。仕事辞めようかな

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──とのこと。よくわからないが辞められては困る。そして、先輩がヘコんでいるなら助けなければなるまい。なにより、このままでは仕事どころじゃないし。私がなんとかしなければ。

・Google翻訳で英語にしてみる

思うに、上述の問い合わせの数々は口が悪すぎる。日本語のままだと口の悪さが目立ってしまうため、とりあえずGoogle翻訳で英語にしてみたところ以下のようになった。

「朝から気持ち悪ぃぞコラ! ニュースだけにしろ。それがニュースサイトだろ! 佐藤、テメーの顔は2度と見たくないんだ、いいか2度と掲載すんじゃねえぞ! 分かったなボケ!」→「Do not put a pleasant face picture from the morning! If it is a news site, just silence and post news! Sato reporter’s face picture posted every once in a while Bokeh!」

(※原文を翻訳してます)

怒ってる人のイメージが変わった気がする。想像してみてくれ。最後の「Bokeh!」を、お笑い芸人のチャドさんが叫んでるところを。だいぶ優しい気持ちにならないか? しかし、これを佐藤に見せてみたところ「何言ってんだお前。頭大丈夫か?」と真顔で返された。頑張ってるのに。
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・洗浄完了

やはり、日本語じゃないとダメか。そこで、この文をもう一度日本語訳してみると……

「朝から気持ちの良い顔写真を入れないでください! それは、ニュースサイト、ただ沈黙とポストのニュースであれば! 佐藤記者の顔写真は、しばらくの間ボケに一回を掲載しました!」

なんと「気持ち悪い顔写真」から「気持ちの良い顔写真」へと進化した! しかも、言葉遣いもきれいになっている。洗浄完了! これを見せたところ、徐々にいつもの顔を取り戻す佐藤。他の問い合わせも同じように洗浄してみた結果が以下の通り。
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・他のも洗浄してみた

「佐藤記者が気持ち悪い。ニュースサイトでキモイ顔見せるな。しかも記事も面白くない」

「どこ佐藤さんの顔の必要性はありますか? それはニュースサイトであるので、不快な顔を見せずに記事を作るための努力を行います。これは、佐藤レポーターを嫌です。私は記事がありません。」

(※原文を翻訳しています)

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「佐藤、お前は食い物の記事が多すぎる。食い物しか書けないアホならもっと視野を広げてみろ。魚料理は嫌いか? お前は好き嫌いの塊か? 早死にするぞ。健康に良さそうな食い物の記事もたまには書け! 意地汚い食欲のクズが!!

お前が超大盛を、食う度に世間から反感買っている事に気づけ。繰り返すぞ。お前が絶望的なほどアホなことはわかったから、せめて食べる物の視野を広げろ。せっかくアドバイスしてやってるんだから感謝しろよ」

「佐藤は、あなたがより多くの他の人のいずれよりも食品の、あまりにも多くの記事があります。あなただけの食品を書くことができればアホはもっと視野を広げてみてください。あなたは魚料理が嫌いですか?あなたはペストリーを嫌いですか?多くの同類とあなたのような好き嫌いは早期に死ぬしようとしています。

あなたの健康に良いと思われる食べ物の記事を書きます。あなたがスーパー優れ食べるたびに、あなたが世界から反感を買っていることを実感します。
私は再びそれを言うだろう。あなたは、少なくとも食品の表示を広げてみてくださいので、あなたは、単に精神障害者のような愚かであることを知っていました。私はあなたをとても助言し、それを感謝しています。」

(※原文を翻訳しています)
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個人的に秀逸だったのは最後の問い合わせの「アホはもっと視野を広げてみてください」の部分。丁寧な言葉遣いとアホのギャップが最高だ。また、「あなたが世界から反感を買っていることを実感します」の突然スケールがデカくなる感じも、J−POPの2番のサビのようで良かった。このコメント洗浄に佐藤も「やっぱり俺がいないとダメだよな! さとちゃんやめへんでェェェエエエ!!」といつもの顔を完全に取り戻していた。
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・辛い時はやってみて

「死ね」という言葉が日常的に使われ、勢いあまって殺人予告で捕まる人までいる。有名人の炎上を見ると、もはや、相手をどう傷つけるかしか考えていない投稿も多い。ネット社会は、現在モラルが問われる段階に来ていると言えるだろう。今回の投稿がディスに悩む人の助けになれば幸いである。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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