以前の記事で、TBS系の人気バラエティ『水曜日のダウンタウン』が奇抜な企画を実施していることについてお伝えした。その企画とは、お笑い芸人クロちゃんをどこかの部屋に閉じ込め、クロちゃんはTwitter だけで救出を要請。本人は自分がどこにいるのかわからず、限られた情報だけでフォロワーに助けに来てもらうというものだ。

この企画は2016年5月31日16時からスタートしたのだが、1日と経たずに中止されることになってしまった。中止になった企画は、番組で放送されるのか、TBSに問い合わせてみた。

・「水曜日のダウンタウン」公式Twitter の投稿

「#クロちゃん救出 企画中止のお知らせ 開始以来数多くの誤情報により、関係のない一般の方にご迷惑をおかけする事態が発生しております。この状況を重く受け止め、この時点をもって企画を中止・終了させて頂きます。ご迷惑をおかけした皆様、並びに企画にご参加頂いた方々に深くお詫び申し上げます」(「水曜日のダウンタウン」公式Twitter より引用)

・場所を誤る可能性はあったのでは?

企画開始直後に、フォロワーが「ここでは?」という場所を特定したのだが、その場所が実際にクロちゃんのいる場所とは違っていたらしい。そこに人が大勢集まってしまい、近隣の人が警察に通報。誤った場所に集まった人たちは、警察に解散を命じられたとのことである。

場所が正確に特定できていれば、このようなことはなかったのかもしれない。しかし限られた情報を手がかりに、クロちゃんを救出しようとしたのだから、誤る可能性は企画段階で十分に考えられるはず。にもかかわらず、番組側は事前にその段取りをしていなかったと見られる。

・あとから表札があることを伝える

企画開始から約6時間経った段階で、部屋に「水曜日のダウンタウン黒川」の表札があると、Twitter で説明しているのだが、そもそも部屋の中にいるクロちゃんさえも知らなかったことであり、事前に告知しておくべき重要な事柄だと思うのだが。この企画について、TBSに問い合わせてみることにした。

・FAXで送って欲しいとのこと

まず電話で広報につないでもらったところ、「質問内容をFAXで送って欲しい」とのことだったので、以下の質問を送った。

「番組として、企画の責任を感じておりますでしょうか?」
「企画が甘かったという認識はありますか?」
「番組『水曜日のダウンタウン』で今回の企画を、放映する予定はありますでしょうか?」
「今後、企画内容を見直して、再度実施する予定はありますか?」

・返事がない……

企画は失敗だったかもしれないのだが、ぜひ部屋のクロちゃんの状況など知りたいところだ。指定された通りにFAXを送って、返信を待った。返信をお願いした時間(15時頃)までに、返ってくると思ったのだが、結局返信はなかった……。それなら「FAXで」とは言わずに、「お答えできません」と電話で言ってくれればよかったのに……。

・準備を万全にして、また挑んで欲しい

今回の企画が開始された当初、どうなるのかワクワクしたのだが、結果として残念なことになってしまった。もしもまた実施されるのならば、今回のことを踏まえて、より面白い内容に進化することを期待したい。そしてフォロワーの手によって救出される、クロちゃんの笑顔が見たいものである。

参照元:Twitter #クロちゃん救出、Twitter @wed_downtown
Report:佐藤英典