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昭和のオッサンたちに質問だ。子どもの頃、ザリガニ釣りをしてたよな? 近所の川や池、田んぼなどに行って、サキイカをエサにして釣りをしてたのは、絶対に私(佐藤)だけではないはずだ。大抵釣れるのはアメリカザリガニで、ニホンザリガニを見つけることはほとんどなかった。まあ、いるにはいたけど、その数はアメリカザリガニに比べると、すごく少なかったことを覚えている。

実は今日、5月12日は「アメリカザリガニの日(ザリガニの日)」とされている。今から約90年前の1927年のこの日、アメリカから20匹のアメリカザリガニが日本に入ってきたんだって。たった20匹って知ってた?

・ウシガエルの養殖が日本で行われていた時代

アメリカザリガニを日本に持ち込んだのは、ウシガエルの養殖に興味を持っていた河野芳之助氏。当時はウシガエルの養殖が各地で行われていて、彼はそのエサとしてアメリカザリガニに目を付けたそうだ。

昔は田舎で、ウシガエルの鳴き声を聞いたりしたもんなんだけどなあ。車にひかれた死がいを道路で見ると、かなりビビった、懐かしい。

・上陸した20匹から始まった

河野氏は200匹のアメリカザリガニを日本に持ち帰ろうとしたんだけど、ほとんどが死んで無事に上陸したのは20匹だったという。そしてその20匹が、神奈川県鎌倉市の大船地区にあるウシガエルの養殖場で飼育され、繁殖したそうだ。

ちなみに、この20匹が脱走して全国に広まったとする説があるけど、「わがまち大船ニュース」によると、河野氏の養殖場を視察に訪れた見学者が、ウシガエルの卵と共に、アメリカザリガニを分け与えられたらしい。見学者が持ち返ったアメリカザリガニが脱走して、川や池に生息したのかも。

・フタをしないと脱走する

きっと若い人たちは知らないと思うけど、ザリガニは油断するとマジで脱走する。丈の低いバケツなんかに入れておくと、バックジャンプの勢いでバケツから飛び出る。フタ付きの水槽を用意するか、バケツにフタをしておかないと、簡単に飛び出てしまうから注意が必要だ。

・バケツ一杯のザリガニ

余談だが、私は小学校のころ、あらゆる遊びに飽きて良くザリガニ釣りをしていた。エサのサキイカさえなくても、ザリガニは釣れる。釣り針でひっかけてまず1匹釣ると、そのザリガニをエサにしてザリガニを釣ったりもした。バケツ一杯ザリガニを釣り上げて、家に持ち帰ると絶対にオカンに「そんなもん、どげすうかね(どうするの)! 捨ててくうだわ(捨てて来なさい)!!」と怒られたものだ。

バケツのなかにタマゴを抱えたメスなんかいると大変だ。そのタマゴが孵化したら……。

参照元:わがまち大船ニュース
執筆:佐藤英典
イラスト:Rocketnews24