石ころだと思っていたら、ダイヤの原石だった。ビジネスのチャンスをものにできる人は、誰も気づいていない価値や需要に気がつくことができる人だ。既存の価値観は邪魔になるだけだろう。

いま、日本では商品価値ほぼゼロのものに、海外から熱視線がそそがれているのをご存知だろうか。日本なら駆除され、何なら肥料やゴミになるアレが、中国だと高級グルメ! 中国ネットユーザーから「売ってほしい!」などの声が寄せられているという。その正体は……

・日本でゴミとなるアレが中国では美食

ザリガニ! ザリガニだ!! たしかに中国では、ザリガニは初夏の味覚として人気だ。季節になると数多くのザリガニ屋台が軒をつらねる。さらに、今年はザリガニブームが起き、価格が高騰しているのだとか。 

そんななか、先日、中国で「北海道の阿寒湖では外来種であるザリガニを駆除、ふみつぶして肥料にする」と報道されたという。すると、ザリガニ愛爆発中の中国ネットユーザーが反応! 以下の声が寄せられていた。

「あんな美味しいものを食べないなんて、日本人はかわいそう」
「日本のザリガニはどんな味なのかな」
「クッソ、中国では養殖しても足りないというのに」
「それなら、俺が狩りにいくわ! 中国のシェフといっしょに!!」
「阿寒湖に中国人向けの店を作ればいい。外来種問題も解決!」
「日本から輸入すれば儲けられそう」
「捨てるくらいなら売ってくれ!」
「日本は今すぐ輸出すべき!!」

・中国人に聞いてみた

そんなにザリガニってウマいのか!? チョット意識高い系の上海人に聞いてみたところ、

「確かにザリガニは美味しいけど、私は屋台では食べない。だってどこで養殖されたかわからないでしょ? 汚染された川かもしれない。きっとそう。

日本なら水質も良さそうよね。日本のザリガニなら食べたいわぁ」

……とのことだった。ニオイますなぁ、金になるニオイが漂ってくるようだ。ちなみに阿寒湖では、ザリガニを食用にし新たな名物としようという試みが行われているが、来年あたり、中国人が殺到しているかも? ザリガニ争奪戦が起こっているかもしれない。

参照元:重慶時報(中国語)、毎日新聞
執筆:沢井メグ
Photo:Wikimedia Commons