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本日4月8日は、有名なあの人の誕生を祝う日なんだよ! そう……お釈迦さま、ハッピーバースデー!! 実際は釈迦の生誕日って何月何日かわかっていないようだが、日本では新暦の4月8日に祝おうと、ある時に決めたそうだ。何はともあれ、年に一度のせっかくの機会。祝わにゃ損ソン! 

それにしてもキリストの誕生日はあんなにも盛り上がるのに、どうして釈迦のお祝いはしないのだろう。2人とも、世界的な超有名人に変わりないのに、どうして誕生日のフィーバーぶりにこんなに差があるのだろう?

・4月8日は釈迦の誕生日

4月8日には、日本各地の寺で お釈迦さまの生誕を祝う法要が行われる。“花まつり” や “灌仏会”(かんぶつえ) など呼び方は様ざまだ。花まつりでは、釈迦が誕生した時の姿を表現した誕生仏に、甘茶をそそいで祝ったりするのだ。

だがしかし、そのことを知らない人が多いことも事実。クリスマスだと恐らく全国民がその日を知っているのにね! 亡くなった日ならともかく生まれた日なんだから、レッツパーリィしてもいいのでは? 私たちも誕生日を祝ってもらうと嬉しいじゃない。釈迦も人の子だ、きっと喜ぶよ!! そう思うのは記者だけだろうか。

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・盛り上がらない理由1:経済効果が見込めない

まず、なぜこの日が浸透していないのか。大きな理由はお金にならないから──だろう。宗教、それも仏教が関わる行事なだけに、お金になることをしてはいけないイメージだ。しかしながら正直なところ、経済効果が見込めなければ全国民を巻き込むことも難しい。

クリスマス=ロマンというイメージが定着したように、4月8日も何かしら楽しくなるような、ワクワクするための付加価値を付ける必要があるのかもしれない。

・盛り上がらない理由2:関連商品を作りづらい

経済効果云々の中には、 “花まつり商品” を展開しづらいこともある。バレンタインにはチョコを、クリスマスにはケーキと子どもや恋人へのプレゼントがお決まりだが、そういったアイテムがないのだ。購買意欲をそそられるものがあれば、寺だけじゃなく子どもからスーツを着た大人まで一緒になって盛り上がれそうなのに。

花まつりの必需品と言えば、まったりとした甘いお茶 “甘茶” である。こちら、美味しいことは美味しいのだが今一つパンチと商品展開に欠けることも事実。もっと、皆が買いたくなるようなきっかけを作ることができれば……!

・盛り上がらない理由3:仏教は “死” のイメージが強い!? 

そして何より、根底に仏教に対するイメージの問題もあると思う。今の日本では仏教=葬式、つまり「死」のイメージが強い。本来はそれだけでないのだが、あまり楽しい様子が想像できないのだ。他宗教に比べると比較的身近にある宗教でもあるから、扱いづらいというのもあるだろう。

加えて禁欲の多い仏教。お酒でも飲みながらワイワイ、という訳にもいかない。仮に寺が率先して盛り上げようにも、パーッと祝うようなことはやり難いのだろう。

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以前にテレビ番組『タモリ倶楽部』でも、釈迦の誕生日が盛り上がらないワケについて言及していた。その中でマレーシアの花まつりを紹介していたのだが、ディズニーランド並みのパレードを開いて大盛り上がりだったぞ。本来はめでたい日なのだから、日本でもレッツパーリィしたら面白いんじゃない!? 

執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼twitterでアンケートを取ってみたら、4月8日の “花まつり” 自体の認知度は低くはない