127b

頭のてっぺんから尻尾の先まで、こだわり抜いて作られているディズニー / ピクサーの作品群。2016年3月12日に日本でも公開される『アーロと少年』を楽しみにしている人も多いはずだ。そして本日3月11日には、フジテレビの金曜プレミアムにて『モンスターズ・インク』が放映されるんだって!

そこで今回は、『モンスターズ・インク』にまつわるトリビア20連発をご紹介しちゃうぞ!!

その1:街の雰囲気
『モンスターズ・インク』の舞台であるモンスター・シティ。当初は、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のハロウィンタウンみたいなオドロオドロしい雰囲気になる予定だったのだとか。しかしその後、怖がらせるのは仕事だけで、モンスターたちは普通に生きているという設定となり、1960年代以前のレトロな街のデザインに落ち着いた。

テレビなどが普及し、人間の子供たちが簡単には怖がらなくなってしまったので、モンスター・シティの景気は1960年代がピークだったとされているそう。

その2:ピクサーの電話番号
映画が始まって3分26秒あたりで映る、モンスターたちが怖がらせの練習を行うシミュレーターのコントロールパネル上に注目しよう。ピクサーの電話番号 “510-752-3000” が小さく表示されているみたいだぞ!

その3:スクリーンの名前
サリーやランドールなど、大画面スクリーンに社員の名前と成績が表示されるシーン。ここに映っている名前の多くは、ピクサーの社員さんたちのものだという。

その4:マイクがデートするお寿司屋さんの名前に注目!
マイクとセリアがデートするお寿司屋さんの店名は、『ハリーハウゼンズ(Harryhausen’s)』。これは有名な特撮監督レイ・ハリーハウゼンさんの名前に由来しているとのこと。『原子怪獣現わる』や『タイタンの戦い』などを手がけた彼は、『ゴジラ』や『スター・ウォーズ』などにも影響を与えた。

その5:ブーがゴミ箱に落ちるあのシーンは……
ブーがゴミ圧縮機にかけられたと思い込み、サリーがひどく取り乱す場面がある。これはワーナー・ブラザーズが1950年代に発表した短編アニメ『子ネコに首ったけ』へのオマージュだと言われている。

その6:ブーの本名が登場する?
ブーの本名はメアリー・ギブスで、彼女の声を担当した少女の名前が付けられたそう。映画の中でも、ブーの名前がちょっとだけ登場するシーンがある。

サリーのベッドの上に広げられたブーのお絵描きの端っこに、何回も「メアリー(Mary)」と書かれているのがチラッと見えるのだ。

その7:ブーの声を担当したメアリーちゃん
ブーを演じたメアリーちゃんは、幼すぎて収録現場でもジッとしていられなかった。そこでスタッフがマイクを持って彼女の後を追いかけ、声を拾ったとの話だ。

その8:ヨーダやクッキーモンスターの声
ランドールのアシスタントであるファンガスは、『スター・ウォーズ』シリーズのヨーダや『セサミ・ストリート』のクッキーモンスターなどの声をつとめたフランク・オズさんが担当した。

その9:ブーのオモチャ
ブーのオモチャとして、他のピクサー作品のキャラクターがこっそり登場している。ルクソーJr. のピクサー・ボールや『トイ・ストーリー2』のジェシー、『ファインディング・ニモ』のニモが出てくるのだ! ちなみにピクサー・ボールは、全てのピクサー作品に登場する。

その10:ブーのテディベア
ブーのベッドの上のテディベアと、怖がらせ練習シミュレータールームに置かれたテディベアは全く同じ種類。

その11:サリーのアームチェア
サリーの部屋に置かれたアームチェアには、背中部分に穴が開いている。そう、サリーの尻尾を通すためだ。

その12:こんなところにもニモが!
寿司職人のタコ型モンスターが登場するシーンには、ニモが映っているんだって! どこだか分かるかな?

その13:『ハリー・ポッター』用のスペシャル予告編!?
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』のために用意された、『モンスターズ・インク』スペシャル予告編が存在している。サリーとマイクが2人でジェスチャーゲームを行う内容だ。

その14:サリーは全く怖くなかった?
企画段階では、サリーはジョンソンという名の全く怖くないモンスターで、人を怖がらせるのが得意な少女とチームを組むストーリーだったそうだ。

その15:サリーとマイクの足
デザイン段階で、サリーが2本足ではなくて触手となったことも。しかし観客がサリーの顔ではなく、触手の方ばかり見てしまう恐れがあったため、2本足に変更されたという。またマイクも、腕がなく足が1本だったようだ。

その16:サリーの毛の本数
サリーの毛の本数は232万413本もあるので、サリーを描くのにワンフレームごとに11〜12時間かかったのだとか……。

その17:イエティ
ヒマラヤで暮らしているイエティのモデルは、1964年にランキン・バス・プロダクションによって製作されたパペットアニメーション『ルドルフ 赤鼻のトナカイ(Rudolph the Red-Nosed Reindeer)』に登場する雪男だと言われている。

またイエティの声を担当したジョン・ラッツェンバーガーさんは、『トイ・ストーリー』以降のピクサー長編アニメ作品には全て参加しているレジェンド声優。もちろん『アーロと少年』にもね! まさに、ピクサーの “幸運のお守り” なのだ。

その18:サリーとランドールの声
サリー役の俳優のジョン・グッドマンさんが、ランドール役としてスティーヴ・ブシェミさんを推薦したなんて話も。

その19:マイクの声
マイクの声を担当した俳優のビリー・クリスタルさんは、元々は『トイ・ストーリー』のバズ役としてオファーされたのだとか。

クリスタルさんはバズ役を断りながらも、「最高の作品を作って、また僕を誘って下さい」と返答。そこでピクサーは、マイク役を彼にお願いしたという。

その20:主題歌にも注目!
多くのピクサー作品の主題歌を手がけている歌手のランディ・ニューマンさん。15回もアカデミー歌曲賞にノミネートされてきたものの、ずっと受賞を逃してきた。しかし『モンスターズ・インク』の「君がいないと(If I Didn’t Have You)」で初めてオスカー像を手にすることに!

──以上である!!

ここで紹介したトリビアはごく一部で、作品にはもっと色々なことが隠されている。目を凝らしてよ〜く見ていれば、何か発見があるかもしれないぞ!

参照元:Screen CrushIMDb(英語)、YouTubeFacebook、Twitter @disneystudiojp
執筆:小千谷サチ
Photo:Rocketnews24.

▼ハリポタ用特別予告編がこれだ!