名称未設定

毎日さまざまな事が起きる中で、プライドを傷つけられて落ち込むこともあるだろう。そんな時に、ムッとしたりカッとしたりせず、さらっと受け流せるのが、真の大人というもの。それがまた難しいのだが……。

そして時に感情をむき出しにしてしまうのは、どうやら人間だけではないらしい。「dogs called by name one at a time」という再生回数200万回超えの動画には、プライドを思いっきり傷つけられて完全にグレちゃった犬が映し出されている。

・16匹の犬がそれぞれ順番に名前を呼ばれる

16匹もの犬を飼っていると、エサやりもひと苦労。効率よくエサを与えるために、飼い主さんが考えた方法は「犬の点呼」。1匹ずつ犬の名前を呼び、呼ばれた犬から順番にケージを出てエサを食べることができるシステムである。

・賢い犬たち

ジンジャー、ネリー、ソフィーなど、名前を呼ばれた犬たちが次々とケージから出ていく。驚くのは、それぞれの犬がきちんと自分の名前を分かっていて、他の犬の順番で勝手に出て行ったりしないことだ。

飼い主さんの点呼に耳をすまして、お行儀良く待っている犬たちの姿は何とも健気で、あーなんだか感動しちゃうなぁ~!……と思った矢先、アレッ? 1匹だけ、どうも様子が違う犬がいるぞ……!?

・最後に呼ばれたことが解せぬ犬

テンポよく点呼は進み、いよいよケージには、最後の1匹である「エコー」という名前の犬を残すのみとなった。散々待たされて、さぞ尻尾を全力でフリフリ、ケージを今にも飛び出さんばかりに興奮しているのかと思いきや……完全にソッポを向いている。

飼い主さんが「エコー!」と大声で呼びかけても、見事なまでに、ガン無視である。自分が最後に呼ばれたことが相当気に入らなかったようである。

・広い心を持とう

コレは完全にグレちゃって、もうダメかーっ。と諦めかけたが、少し待つと、エコーはクルリと飼い主さんのほうを振り返って、元気良くケージの外へ飛び出してきた。“まったくもう参っちゃったわー” といった様子で両手を高く広げてエコーを迎える飼い主さんの姿もほほえましい。

何か他のものに気を取られていただけ、のように見えなくもない。しかし、もしもエコーが、本当に最後に呼ばれたことに腹を立てていたのだとしたら……? ほんの数秒でイライラする気持ちを切り替えて、ケージの外で待つ仲間の元に颯爽とかけていったエコーは、実に器の大きい犬、と言えるのではないだろうか。

イライラしている人を見て気持ちの良い人はいないし、八つ当たりしたりしてはいけない。何か解せない出来事があったとしても、エコーのように広い心で、気持ちの切り替えは神速でいこうじゃないか。

参照元:YouTubeiHeartDogs.com(英語)
執筆:こやぎ

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