「自分はペットにとって、よい飼い主か?」動物を飼っている人なら誰もが、この問いを自らに突きつけ続ける必要があるだろう。自分の飼育方法を客観視し、問題点を修正していくのも飼い主の務めだ。

しかし、今回ご紹介する犬は、世に言う “飼い主失格” 的な人物によって飼育されてきた。背中が曲がってしまうまで、狭い檻の中にずっと閉じ込められてきたというのだ。

・狭い檻に閉じ込められていた犬が救出される

2016年10月上旬、リスカという名のメスの犬が、ポーランドの動物愛護団体『OTOZ Animals』によって助け出された。詳細な背景は不明だが、リスカは元の飼い主によって、長いこと狭い檻の中に閉じ込められていたと見られている。

団体が Facebook に掲載した写真を見ると、リスカが入れられていたのはとても小さな檻。その中でずっと不自然な体勢でいたため、背骨が変形してしまい、リスカは正常に歩けなくなってしまったようだ。

環境も劣悪で、『OTOZ Animals』は救助時の様子を「リスカはただ横たわり、死を待っているだけでした」と書いている。

・背中は曲がっているけど、走り回れるようになったリスカ!

団体は、そんなリスカの体をマッサージし、固くなった筋肉をほぐすことからリハビリを始めたそう。すると徐々に効果があらわれ、リスカは背中を曲げたままでも自由に歩けるようになっていく。それと共に、人間に対する恐怖も克服していった。

回復後の様子が収められた動画を見てみると、そこには背を丸めながらも嬉しそうに走り回るリスカの姿が。しかも尻尾を盛大に振りながら、人間の元に寄ってきてくれる。今では新しい飼い主も見つかったということで、リスカが幸せそうでよかった!

動物虐待の常習者だったリスカの元飼い主については、警察が調査を行っていると伝えられている。

もちろん、リスカが置かれていたような状態で動物を飼い続けることは言語道断。けれどもリスカの元飼い主を責めるだけでなく、私たちも自分がペットを適切に愛せているか我が身を振り返る必要があるはずだ。

参照元:The DodoMirror(英語)、Facebook
執筆:小千谷サチ

▼今では幸せそうなリスカだ
*画像がスマホ画面からハミ出ちゃう人は、スマホを横向きにしてみてね!

▼走り回るリスカの動画!