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動物を捨てることは犯罪。そう法律で決まっていても、まだまだペットを捨てる人は存在する。「バレないはず」と思って犯行に及ぶのかもしれないが、世の中は壁に耳あり障子に目あり。誰かに見られて、撮影されているかもしれない。

今回もブラジルで、1匹の犬が路上に捨てられた。しかしその現場が動画で撮影されていたことから、犬は保護され、警察にも通報されることに。詳細をお伝えしたい。

・路上で捨てられた1匹の犬

2016年3月、ブラジル南東部の都市イタビラの近くで1匹の犬が捨てられた。その現場が撮影された動画『Cão abandonado no Bairro João XXIII (Itabira-MG)』を見てみると、周囲に何もない路上に停まった車から犬が降ろされる。シッポを振りながら、飼い主も降りてくるのを待つ犬。

けれども車は犬を残して、そのまま走り去ってしまう。あれ? と犬は車の後を追いかけるが、もちろん追いつけない。しばらくすると犬は走るのを止め、途方に暮れたように周囲をウロウロし始めるのだった。

・目撃者は警察に届け、動画をネット上で公開

海外メディア The Dodo が伝えるところによると、この動画を撮影したのは自転車に乗った女性。彼女は犬が捨てられた場面を目撃・撮影した後、一度は家に帰ったものの、犬を保護しようと再度現場に戻ったという。だがそのときには、すでに犬は姿を消していた……。女性は犬が捨てられたことを警察に通報した後、動画をネット上で公開した。

・1人の男性が犬を探し出す

そのショッキングなシーンから、動画は話題となり、犬を捨てた人物に対して批判も集中した。しかし人々は犬を放っておかなかった。なんと1人の男性が、犬の安否を気遣って実際に現場を訪れたのだ!

犬はすでに他の場所に移動していたようだが、男性の懸命な捜索により2日後に発見、保護されることに。現在、犬は新たな家族に迎えられて幸せに暮らしているということだ。

「動物を捨ててはいけない」と世界中で叫ばれていても、このような事件は起こる。しかし今回の犬が助かったように、「ペットも家族だ」と本気で思う人だって多いのだ。

参照元:The Dodo(英語)、YouTube[1][2]
執筆:小千谷サチ

▼犬が捨てられる瞬間が収められた動画

▼保護された犬。よかったね!